企画展示「山中現 描かれた詩」が、群馬県立館林美術館にて、2023年1月28日(土)から4月2日(日)まで開催される。
山中現(なかやま げん)は、現在日本でもっとも活躍する画家・版画家のひとりだ。1954年福島県喜多方市に生まれた山中は、1974年に東京藝術大学美術学部油画科に入学。在学中に、版画家・版画史研究家の小野忠重による版画の集中講義を受けたことを契機に、木版画の制作をスタートした。
1980年前後より山中は、白や黒、灰色を基調とする作品を手がけ、宇宙や夜を背景に、棒状の有機体を描いたシリーズを発表。3次元的な空間中で光と影を意識したこの作風は、山中を代表するものとなった。しかし、80年代後半からは色彩を取り入れるようになり、平面的な画面に単純な形を配する、静謐な作品を制作するようになる。
企画展示「山中現 描かれた詩」では、群馬県立館林美術館が2021年度に寄贈を受けた山中現作品327点から、約240点を厳選して初公開。《第五夜》や《第十夜》、《三つのトビラ》、《ひとつの水》、《石を集める》など、初期から近年までの木版画からその作風の変化をたどるとともに、油彩画や水彩画、ガラス絵も紹介する。
また、本展の開催に合わせて制作された、館林出身の版画家・藤牧義夫へのオマージュ作品《F氏のために》を、版木とともに初公開する。
企画展示「山中現 描かれた詩」
会期:2023年1月28日(土)~4月2日(日)
会場:群馬県立館林美術館
住所:群馬県館林市日向町2003
開館時間:9:30~17:00(入館は16:30まで)
休館日:月曜日
観覧料:一般 620円(490円)、高校・大学生 310円(240円)
※( )内は20名以上の団体割引料金
※中学生以下、障害者手帳などの所持者および介護者1名は無料
※群馬在住の65歳以上は平日のみ2割引
【問い合わせ先】
群馬県立館林美術館
TEL:0276-72-8188