ツモリチサト(TSUMORI CHISATO)の2014年プレフォールコレクションは、「プラハの家々」がイメージ。
シーズン毎に、世界の国々を旅するデザイナーの津森千里が今回訪れたのは東欧の国、チェコ。コレクションで表現するプラハの街並みは、彼女が描いた絵やグラフィカルなモチーフで、遊び心たっぷりに仕上がっている。
コレクションを象徴する“家”モチーフは、ドレスやロングスカートに描かれているほか、ジャケット、パンツなどのパイピングが施されたポケットにも見られる。また愛らしいキツネがニットやドレスなど至るところに登場するほか、芳醇な葡萄モチーフもエレガントなスカートにプリントされるなど、一着一着にメルヘンでアーティスティックなアイディアが隠れている。
カラーは生成り、ホワイト、赤、黒を基調とし、東欧のフォークロアな雰囲気を伝える。イエロー、レッドなど鮮やかなカラーをそれぞれボンディングしたパンツやドレスは、不揃いに並ぶ煉瓦を思わせる。
アウターはヴィヴィッドカラーのポンチョや、ボアをあしらったダウンなど。ルックで登場したもの以外にも、MA-1やライダースジャケットなどバリエーション豊かに展開される。色や模様のプレイフルなデザインが目立つ一方、リバーシブルで着用できたり、ダウンライナーを外せたりと機能性を充実しているのもポイントだ。