旧海軍司令部壕(キュウカイグンシレイブゴウ)は、沖縄県豊見城市にある防空壕。日本海軍沖縄方面部隊を指揮する「海軍司令部基地」として構築された。
敷地内には、日本海軍設営隊(山根部隊)によって掘られた司令部壕が当時のまま残されており、中を見学することができる。当時あった400mのうち、昭和45年(1970年))3月、観光開発事業団によって司令官室を中心に300mが復元された。約3,000人の将兵が昼夜5ヶ月間かけ、手掘りで掘った跡、手榴弾で自決した弾痕跡、司令長官が壁に書き残した文字など当時の戦況を今に伝える貴重な場所だ。
壕内で発見された遺品や写真資料などを展示する資料館を併設するほか、慰霊塔や海軍にまつわるグッズや土産を販売する売店などもある。