ニナ リッチ(Nina Ricci)が2014年2月27日(木)に、2014-15年秋冬コレクションをパリファッションウィークで発表した。
今シーズン、アーティスティックディレクターのピーター・コッピング(Peter Copping)がインスパイアされたのはインテリアの装飾。アールデコ調や花々のモチーフを、リュクスな素材で仕上げたワードローブは、この上なく優雅なオーラを漂わせる。
前半はニットウェア、サテンドレスなどに、ドレッシーなコートやジャケットを合わせたスタイルを展開。一見シンプルなメリノのタートルネックにも、袖に柔らかなシフォンを使用するなど、ベーシックな服にもフェミニンな要素を忘れない。ジャカードのブラウスに合わせたショールは、歩くたびにファーが揺れ動き、リュクスな空気を振りまいた。
パレットは、上品かつセンシュアリティを感じさせるものをセレクト。ブラックやグレーといったベーシックな色合いに、ボルドー、ガーネット(暗赤色)、パープルをミックスしているほか、時折ホワイトやパウダーピンクを差し込み、ピュアな一面をアピールした。
アメジスト色のブロケードのセットアップは、薄手のシフォンのカットソーをインナーに選び、厚みのある生地と対比させる。また黒のロングドレスには、アシンメトリーに繊細なレースを使用。アップリケの花々が肩や腕にまで伸びて咲き乱れる様子は、うっとりするほど美しく、観る者を魅了したに違いない。