プーマ(Puma)が、ブランド設立75周年を記念したランウェイショー「PUMA 75th Anniversary“Forever.Faster.” THE SHOW」を実施。2023年3月10日(金)に、東京・国立代々木競技場第二体育館にて開催した。
2023年でブランド誕生75周年を迎えるプーマ。今回開催された「PUMA 75th Anniversary“Forever.Faster.” THE SHOW」は、そんなプーマの過去と現在、そして未来を、“ファッションと音楽の融合”によって表現したランウェイショーだ。
ランウェイは「PAST」「PRESENT」「FUTURE」の全3部で構成。それぞれ、ヒップホップシーンのパイオニアであるDJ KRUSH、ラッパーkZm率いるDe-void*、リアーナやドレイクなどのプロデュースも手掛けるWondaGurlが音楽を担当。スタイリングは、世界のファッションショーの第一線で活躍するスタイリストShun Watanabeがディレクションを行った。
ショーのオープニングを飾ったのは、“オールドスクール×和”を彷彿とさせるスタイリング。プーマを象徴するトラックスーツ「T7」をアレンジ、あるいは重ね着を駆使して、侍や忍者を思わせる“和服スタイル”を完成させた。
たとえば、富士山や虎の“ピクセルアート風”刺繍を施したジャージ素材のスカジャンは、複数枚を着崩し、再構築することによって、和服の襟や帯、袂のシルエットを表現しているのがユニーク。スポーティーながらも日本の伝統を感じさせる、クールな佇まいに仕上げている。足元には、プーマ往年の名作モデルである「プーマ スエード」「プーマ クライド」などを取り入れていたのが印象的だ。
「過去」パートが終わると会場が暗転し、ステージ中央の巨大なピューマ像の目からビームが。音楽も転調し高揚感がピークに達する中、第2幕「現在」パートがスタートした。
まず最初に登場したのは、カジュアルなロゴ入りTシャツに、スウェット素材のハーフパンツやワークパンツ、スニーカーを組み合わせたカジュアルなスケータールック。帽子やメガネなどのアクセサリーが、現代的でシティな雰囲気をプラスしている。
白シャツにネクタイ、プリーツスカートを組み合わせたプーマ流の“制服コーデ”もお目見え。プーマのロゴが入ったミニサイズのボストンバッグやルーズソックスなど、Y2Kのエッセンスを交えて現代風にアレンジした。
そのほかにも、チェック柄のベストやスカートに安全ピンを配したパンキッシュなコーディネートや、カラフルで奇抜なアイテムを組み合わせたネオストリート系ファッション、トレッキング用のバックパックやハイテクスニーカーを普段着に溶け込ませたミックススタイルなどがお目見え。ファッションが多様化する現代の姿をそのまま映し出すかのように、多種多様なテイストが次々に登場した。
「現在」パートを終え、ショーもいよいよ終盤へ。第3部「未来」パートは、陸上選手サニブラウン・ハキームの華麗なクラウチング・スタートにより幕を開けた。