タオ(TAO)の2023-24年秋冬コレクションが2023年3月29日(水)に東京・南青山で発表された。
軽快な弦楽器の音楽によって幕を開けた今シーズン。ファーストルックは表地に赤、裏地に黄色を採用した色鮮やかなパデットのケープコートからスタートした。ボトムスにはアウターの色味を際立たせるようにブラックのパンツを合わせつつ、花柄のレギンスを忍ばせることで、軽快なムードを加速させている。
続くルックはタータンチェックのワンピースにフードが付いたパデットマフラー、その次もタータンチェックのパンツにフード付きパデットマフラーと、クラシカルなチェック地のウェアにスポーティーなパデット素材を合わせたルックが続く。カラーは、赤のタータンチェックにブルーのパデットマフラーを重ねてカラーコントラストを効かせたかと思えば、あるときはブラックのタータンチェックにブラックのパデットマフラーを合わせてシンプルにまとめ上げて…と多彩な提案がなされている。
ショー中盤には、スポーティーなウェアを差し込んだルックも登場。たとえば、多様なタータンチェック地から成るスカートと一緒に提案された温かみのあるジャケットには、トラックジャケットを忍ばせて。ロングコートは、リラクシングなニットのフーディと一緒に提案された。
ツイードを用いたアイテムが多彩なバリエーションで展開されたのも今季の特徴といえる。シルバーのファスナーがアクセントになったツイードジャケットやポケットのフラップにツイードを用いたショート丈のアウター、フロントだけにツイードを使用した異素材ミックスのパンツなどが登場。ピンクやパープル、ブルーなど異なる色味のツイードを組み合わせて作り上げたボリューミーなスカートはランウェイの上で一際存在感を放っていた。
ショー終盤には、スリーブにラインが入ったフーディにナイロンのような素材のパンツを合わせたスタイリングなど、コレクションに漂う軽快なムードを加速させるルックが続く。そしてラストは、上品なツイードの途中からカジュアルな黄色の素材に切り替えた、今季を象徴するようなアイテムで締めくくった。