映画『ミッシング』が2024年5月17日(金)に全国公開される。監督は吉田恵輔。主演は石原さとみ。
映画『ミッシング』は、娘を持つ母親が主人公の物語。娘の失踪事件をきっかけに、情報の荒波に巻き込まれ翻弄されていく母の姿を描いていく。事件をきっかけに崩壊する「日常」や、辛く悲しい現実に直面する母親とその家族たち、事件を「題材」として扱い、視聴率を獲るために「偏向報道」に舵を切るマスメディアの姿、野次馬的な心無い言葉が満ち溢れる現代社会の闇を鋭く映し出す、社会派エンターテインメントだ。
主演の石原さとみは、娘が行方不明になってしまう母親の沙織里役を演じる。自身も2022年の出産を経て母となり、映画『ミッシング』が妊娠・出産後初の映画撮影となった。また、石原さとみは「吉田恵輔監督と一緒に仕事がしたい」と直談判したことがあると明かしており、直談判後6年の歳月を経てタッグが実現したという。
主人公・沙織里…石原さとみ
失踪した娘・美羽の母親。娘が行方不明になった当時、好きなアイドルのライブに足を運んでいたことや、茶髪メッシュを入れた髪型ゆえにネット上で「ライブ狂いで育児放棄の母」という誹謗中傷を受ける。有力な情報がないまま時間が過ぎ、マスコミの態度に翻弄されていくうちにメディアが求める“悲劇の母”を演じるようになるほど、心を失くしていく。
砂田…中村倫也
地元テレビ局の記者。娘が失踪した家族の取材を真摯に続ける。しかし、局上層部の意向で視聴率獲得のために、世間の関心を煽るような取材の指示が下る。
豊…青木崇高
沙織里の夫。一歩引いて事件に向き合っており、妻との温度差から夫婦喧嘩が絶えなくなる。
圭吾…森優作
何を考えているのか分からない沙織里の弟。美羽が失踪する直前まで一緒にいたことと挙動不審な言動から誘拐犯の疑いをかけられ、世間の好奇の目に晒される。ミキサー車の運転手として働いている。
三谷…小野花梨
新人記者。キー局を受けるも全滅し、ローカル局に入社。
不破…細川岳
カメラマン。飄々とした態度で取材中も緊張感がない。「撮影する側の立場」として、時に砂田に意見する場面も。
美羽…有田麗未
失踪してしまう沙織里の娘。
テレビ局の番組デスク…小松和重
砂田の上司。
圭吾の職場の先輩…カトウシンスケ
駒井…山本直寛
砂田の後輩記者。
村岡…柳憂怜
失踪事件の担当刑事。
沙織里と圭吾の母親…美保純
監督・脚本を務めるのは吉田恵輔。『ヒメアノ〜ル』や『愛しのアイリーン』、『犬猿』、『空白』など、衝撃的で想像力を刺激する作品を発表し続ける吉田が、『ミッシング』では現代社会の“狂った”闇の側面をリアルにえぐり出していく。「執筆中に何度も手を止めた」「自身のキャリア史上、最も覚悟をもって挑んだ」という、衝撃のオリジナル脚本に注目だ。尚、企画はスターサンズが手がけ、『愛しのアイリーン』『空白』に続く、3度目のタッグを組む。
とある街で起きた幼女の失踪事件。あらゆる手を尽くすも、見つからないまま3ヶ月が過ぎていた。娘・美羽の帰りを待ち続けるも少しずつ世間の関心が薄れていくことに焦る沙織里は、夫である豊との温度差から、夫婦喧嘩が絶えない。唯一取材を続けてくれる地元テレビ局の記者・砂田を頼る日々だった。
そんな中、娘の失踪時にアイドルのライブに足を運んでいたことが知られた沙織里は、ネット上で“育児放棄の母”と誹謗中傷の標的となってしまう。世の中に溢れる欺瞞や好奇の目に晒され続けたことで沙織里の言動は次第に過剰になり、いつしかメディアが求める“悲劇の母”を演じるように。一方砂田には、視聴率獲得のため、沙織里や、沙織里の弟・圭吾に対する世間の関心を煽るような取材の指示が局上層部から下っていた。
それでも沙織里は「ただただ、娘に会いたい」という一心で、世の中にすがり続ける。その先にある、光に。
【作品詳細】
映画『ミッシング』
公開日:2024年5月17日(金)
監督・脚本:吉田恵輔
出演:石原さとみ、青木崇高、森優作、有田麗未、小野花梨、小松和重、細川岳、カトウシンスケ、山本直寛、柳憂怜、美保純、中村倫也
音楽:世武裕子
※吉田恵輔の「吉」はつちよし。
製作幹事:WOWOW
企画:スターサンズ
制作プロダクション:SS 工房
配給:ワーナー・ブラザース映画