ザ・リラクス(THE RERACS)が、2014-15年秋冬コレクションを発表した。
奇をてらったデザインではなく、こだわりの素材にさりげないディテールをほどこしたベーシックな服を、毎シーズン展開するリラクス。“アノニマス(無名性の)デザイン”をキーワードに、服が着る人のイメージを左右させるのではなく、着る人の個性を引き出すような服を提案し続けている。
トレンドに左右されない普遍的なデザインのアウターは、直線を強調したすっきりとしたシルエットがブランドらしいメンズライクな印象。今季のアウターは、トレンチ、ブルゾン、ダッフル、ピーコート、チェスターコートとバリエーション豊かにラインナップされている。多くのアイテムは、ベージュ、ブラック、グレーなどで展開され、温かみを感じさせたり、シャープに見せたりと、それぞれ異なる表情を見せている。その他にも、こっくりとしたダークグリーンやクラレット(濃い赤紫)といった深みのある色合いも。
ベルト付のプリーツスカートに合わせたシャツには、英国のトーマス・メイソン(Thomas Mason)の生地を用いたり、やわらかなプルオーバーには段ボールスウェットを採用したりと、今季も素材へのこだわりが感じられる。ボリューム感のあるファーやボアも、ジャケットのインナーにベストとして着こなしたり、ショート丈のモッズコートの裾から大胆に覗かせたりと、ブランドらしい個性を感じさせるスタイルに。
細やかなディテールにも注目したい。リラクスの2013年秋冬コレクションでも登場した雪の結晶の形は今季も登場し、ノースリーブのボックスドレスやベストにレーザーカットで繊細に模られている。またブランドのトレードマークである小さなイカリの金色のモチーフはジャケットのラペルの上で輝いているほか、黒のボウタイも真っ白なオールインワンのアクセントになっている。