企画展「明治・大正・昭和 レコードの時代と夢二の時代展 ~大衆を魅了した日本近代の音とデザイン~」が、東京の竹久夢二美術館にて、2023年9月30日(土)から12月24日(日)まで開催される。
センチメンタルな画風の「夢二式美人画」作品を手がけ、大正ロマンを代表する画家・詩人として知られる竹久夢二。明治・大正時代の雑誌でイラストレーションを発表するとともに、油彩画や水彩画、日本画、木版画、さらにデザイン作品を手がけ、詩や童謡も創作するなど、多岐にわたる分野で活躍した。
夢二が活動した明治時代から昭和時代にかけては、レコードが大衆に広まり、隆盛した時期と重なっている。当時の日本では、はやり唄や落語、政治家の演説などが録音され、音楽と音声を聴くためのメディアとしてレコードが製造、販売されていたのだ。
企画展「明治・大正・昭和 レコードの時代と夢二の時代展 ~大衆を魅了した日本近代の音とデザイン~」では、近代日本におけるメディアとしてのレコードとそのデザインに着目。明治時代から昭和時代の戦前期にかけての貴重なSPレコードとともに、夢二が手がけた楽譜表紙絵のデザイン、時代風俗を描いた絵画作品を紹介する。
会場では、夢二の詩で歌い継がれる「宵待草」をはじめ、明治時代から戦前期にかけてのSPレコードを展示。そのデザインの変遷を紹介するとともに、関東大震災前の芸能の情勢や、戦前期のレコード歌謡の流行にも光をあてる。
企画展「明治・大正・昭和 レコードの時代と夢二の時代展 ~大衆を魅了した日本近代の音とデザイン~」
会期:2023年9月30日(土)~12月24日(日)
会場:竹久夢二美術館
住所:東京都文京区弥生2-4-2
開館時間:10:00〜17:00(入館は16:30まで)
休館日:月曜日(10月9日(月・祝)は開館)、10月10日(火)、11月14日(火)
入館料:一般 1,000円、小・中学生 500円
※弥生美術館と2館あわせて観覧可
【問い合わせ先】
竹久夢二美術館
TEL:03-5689-0462