ティート トウキョウ(tiit tokyo)の2024年春夏コレクションが2023年8月24日(木)、新豊洲ブリリアランニングスタジアムにて発表された。
映画『ノマドランド』からインスパイアされたという今季のティート トウキョウ。"NOSTALGIA"をテーマに、アメリカ西部で過酷な労働をしながら旅をする遊牧民・ファーンの生き方を投影したコレクションを展開する。ランウェイは、アメリカの雄大な自然を感じさせる、落ち葉が一面に敷き詰められた会場で幕を開けた。
今季のムードを最も体現しているのが、ウエスタンファッションの要素を盛り込んだルック。ウエスタンホースを総柄でプリントしたジャンパースカートを、黒のひもで引き締めている。また。ジグザグ柄に刺繍されたジャケットやざっくり編みのメッシュニット、麻のベルトを合わせた水玉のオールインワンなど、開拓者時代を思わせるディテールも印象的だ。
また、光沢のあるシアーな肌見せシャツでウエスタンシャツを再解釈したり、温かみのあるコーデュロイ生地のシャツの胸元下とショートパンツに大胆なフリンジをあしらったり…とメリハリのあるルックも散見された。まるで遊牧民が厳しい環境の中でも強く生き抜いていく姿勢を表しているようだ。
カラーパレットは、アメリカ西部の広大な大地を連想させるナチュラルなベージュのワントーンを中心に、カーキのスカートやグレーのジャケットを採用。さらに差し色として、空をイメージしたブルーのワンピースやキャミソールを取り入れることで、アクセントを加えている。