「アニメージュとジブリ展」が、大丸ミュージアム〈神戸〉にて2024年1月5日(金)から1月21日(日)まで開催される。
1978年5⽉26⽇に創刊され、アニメブームの火付け役を担った⽇本初の本格的商業アニメ雑誌『アニメージュ』。宮﨑駿の連載作品『⾵の⾕のナウシカ』がアニメーション映画化に至り、スタジオジブリ設⽴のきっかけにもなったと言われている。
これまで全国各地で開催され、好評を博してきた「アニメージュとジブリ展」は、そんな『アニメージュ』の創刊当時から80年代に焦点を当てながら、スタジオジブリの原点を辿る展覧会だ。主に4つの時代を切り取って紹介する。
展覧会でまずフォーカスするのは、1970年代後半のアニメブームの勃興期。まだ「アニメ」という言葉が定着していなかった時代のアニメ映画ポスター、アニメグッズ、セル画コレクションなどの展示を通して当時を振り返る。また、「アニメージュ」に先行して存在していたアニメ関連出版物も展示する。
次にフォーカスするのは、アニメの歴史を変え、アニメブームの発展のきっかけとなった作品『機動戦士ガンダム』だ。『アニメージュ』では、1979年4月から放送が開始されたテレビアニメ『機動戦士ガンダム』に注目し、雑誌をあげて全面的にバックアップ。富野喜幸(由悠季)をはじめ、作品を支える人々を、繰り返し特集で取り上げた。
本エリアでは、「アニメージュ」がガンダムブームをどのように伝えていたのか、またファンがどう受け止めたのかを誌面の再現や当時の制作資料で振り返る。初期の「ガンプラ(ガンダムのプラモデル)」を使って「機動戦士ガンダム」の名シーンを立体で表現したジオラマ展示にも注目だ。
アニメブームが加速する中、『アニメージュ』の活動も雑誌の枠を超えて幅を広げる中、展開されていた『アニメージュ』の「付録」にもフィーチャーする。当時の「情報誌」には珍しかった、市販品よりも凝ったグッズや冊子、ポスターなどの貴重な付録や広告物が展示される。
最後のエリアでは、スタジオジブリプロデューサー・鈴木敏夫が、『アニメージュ』の編集を通じて高畑勲と宮﨑駿を見出し、『風の谷のナウシカ』『天空の城ラピュタ』の映画製作に傾倒するまでの過程を紹介。
今まで紹介されることの少なかった、貴重なレイアウトや原画、美術ボードなどの資料を、“描き手が「アニメージュ」でどう紹介されてきたか”という視点から展示する。また、鈴木が力を入れた押井守監督作品『天使のたまご』の貴重な資料も展開する。
会場では、アニメーション作品に登場するシーンを再現したフォトスポットも設置。入り口ではネコバスが出迎えてくれるほか、『風の谷のナウシカ』より「風使いの腐海装束」と「朽ちゆく巨神兵」のジオラマ、さらにはアニメージュの表紙に入り込み、キャラクターと共に写真撮影ができるスポットも用意する。
【詳細】
「アニメージュとジブリ展」
期間:2024年1月5日(金)~1月21日(日)
時間:10:15~18:30(19:00閉場) ※最終日は15:00まで(15:30閉場)
会場:大丸ミュージアム<神戸>
住所:兵庫県神戸市中央区明石町40 大丸神戸店9階
【チケット情報】
前売券・先行ペア券発売:2023年10月1日(日)10:00~2024年1月4日(木)23:59
前売券:一般・大学生 1,400円、中高生 900円、小学生 500円
先行ペア券:一般・大学生 2,400円
プレイガイド:イープラス/ローソンチケット/楽天チケット/チケットぴあ/アソビュー/セブンチケット/CN プレイガイド
※予約優先制。チケットの購入とは別に入場予約を推奨。予約のない場合待ち時間が発生する場合、入場できない場合あり。