展覧会「没後70年 戦争を越えて —写真家ロバート・キャパ、愛と共感の眼差し—」が、東京富士美術館にて、2024年4月9日(火)から6月23日(日)まで開催される。
20世紀を代表する報道写真家として知られる、ロバート・キャパ。スペイン内戦や第二次世界大戦など、5つの戦争を取材したキャパは、被写体に限りなく近付いて撮影する手法により、死と隣り合わせの臨場感ある作品を残している。
ある時は戦場で、ある時は街中で撮影されたキャパの作品には、他者に対する愛と共感が溢れているといえる。キャパは、懸命に生きる人間が示す、苦しみ、悲しみ、楽しみ、あるいは喜びをありのままに捉え、ジャーナリズムの歴史に残る写真を撮影したのであった。
「没後70年 戦争を越えて —写真家ロバート・キャパ、愛と共感の眼差し—」展は、キャパの活動の軌跡をたどる展覧会。報道写真史上の傑作《崩れ落ちる兵士》や《Dデイ》をはじめ、キャパの代表作を展示するほか、貴重なヴィンテージ・プリントも公開する。
本展では、キャパの作品を通して活動の軌跡を紹介。スペイン内戦時に兵士が撃たれた瞬間を捉えたとされる《崩れ落ちる兵士》や、ノルマンディー上陸作戦に同行して撮影した《Dデイ》を筆頭に、デビュー作となった《講演するレオン・トロツキー》から、仏領インドシナで自身の死の間際に撮影した写真までを展示する。
また、会期を2期に分けて、東京富士美術館が所蔵するヴィンテージ・プリント75点を公開。撮影直後にプリントされたヴィンテージ・プリントは、撮影時の感動や情緒をもっとも良く伝えるものである。これらは、速報性が求められるために可能なかぎり撮影現場に近い場所でプリントされ、全世界でニュース原稿として使われたのであった。会場では、これらの貴重な作品を目にすることができる。
さらに、本展では、キャパが1954年4月に日本を訪れたおりに撮影した作品を展示するほか、アーネスト・ヘミングウェイやパブロ・ピカソら、キャパが捉えた友人の写真なども紹介する。
展覧会「没後70年 戦争を越えて —写真家ロバート・キャパ、愛と共感の眼差し—」
会期:2024年4月9日(火)〜6月23日(日)
会場:東京富士美術館 本館 企画展示室
住所:東京都八王子市谷野町492-1
開館時間:10:00〜17:00(入館受付は16:30まで)
休館日:月曜日(4月29日(月・祝)、5月6日(月・振)は開館)、4月30日(火)、5月7日(火)
観覧料:大人 1,500円(1,200円)、高校・大学生 900円(800円)、小・中学生 500円(400円)、未就学児 無料
※新館常設展示室も観覧可
※( )内は、20名以上の団体、65歳以上など、各種割引料金
※土曜日は小・中学生の観覧無料
※障がい児者、付添者1名は通常料金の半額(証明書を要提示)
※5月20日(月)に一部作品の展示替えあり
【問い合わせ先】
東京富士美術館
TEL:042-691-4511