ルイ・ヴィトン(LOUIS VUITTON)が制作したFIFAワールドカップのトロフィーケースが、2014年7月13日夜(現地時間)に行われた決勝試合の直前にピッチに登場した。
グループリーグの初戦、強豪国のポルトガル相手に快勝し、順調に決勝トーナメントに進んだドイツ代表は、準決勝で開催国のブラジルに7-1と大勝。勢いそのままに、決勝では延長戦の末メッシ擁するアルゼンチンを1-0の僅差で破り、6大会ぶり4回目の優勝を果たした。
決勝試合の当日、トロフィーは元スペイン代表のカルレス・プジョル(Carles Puyol)と、ルイ・ヴィトンのアンバサダーのジゼル・ブンチェン(Gisele Bündchen)によりマラカナン・スタジアムのピッチに運ばれ、約78,000人の観衆が見守る演壇の上に置かれた。
2010年に、ルイ・ヴィトンがFIFAから依頼されたこの特別なケースは、旅人が大事な所持品を運ぶためのエレガントなトランクを提供するという、ブランドの伝統が継承されている。
アニエールのアトリエは150年以上の歳月のなかで、アフリカ探検家ピエール・サヴォルニャン・ド・ブラザの必需品となった折りたたみ式ベットトランクをはじめ、葉巻1,000本を収めるセクレタリートランクや、バローダのマハラジャのためのティー・ケースにいたるまで、幅広いデザインを生み出してきた。
ルイ・ヴィトンのアンバサダーでありブラジル出身のモデル、ジゼル・ブンチェンは今回の大役を務めたことについて、次のようにコメント。「祖国ブラジルそしてブラジルの人々を代表して、ルイ・ヴィトンのトロフィーケースを運び入れる大役を果たすことができ、とても名誉なことでした。スポーツに世界を一つにするパワーがあることは素晴らしく、また、その瞬間に立ち会えたことを大変嬉しく思います。このワールドカップを喜びと愛で温かく迎え入れたすべてのブラジルの人々に感謝します」。
FIFAワールドカップの開催時、トロフィーは伝統によりディフェンディングチャンピオンの代表によってピッチへ返還。ワールドカップ終了後、ルイ・ヴィトンのケースに入ったトロフィーは、ブラジルを発ち新たな優勝国であるドイツへ旅立つ。