クロエ(Chloé)の2025年春ウィメンズコレクションを紹介。
2024-25年秋冬ウィメンズコレクションより、クロエの新クリエイティブ・ディレクターに就任したシェミナ・カマリ。創業者ギャビー・アギョンのスピリットを受け継いだデビューコレクションに続く今季は、かつてのクリエイティブ・ディレクター、カール・ラガーフェルドが住んでいたアールデコ調のアパートや、彼が活躍した1970年代のムードにクリエーションのヒントを得たという。
デコラティブなアール・デコのムードを如実に表しているのが、軽やかなシルク素材を用いたドレスやブラウス。モノトーンのテキスタイルにルレックス糸のドットジャカードを合わせ、上品な煌めきを散りばめた。肩回りはケープスリーブやパフスリーブを取り入れ、春風をふわりと感じるエアリーなシルエットを纏っている。
躍動感のあるフリンジをあしらったアイテムも目を引く。肩回りからフリンジが垂れるレザージャケットや、ロングフリンジをあしらったショルダーバッグなどが登場する。身に着ける者の動きにあわせて豊かな表情を見せるフリンジは、1970年代のヒッピースタイルを彷彿させ、自由で陽気な魅力を放つ。
カラーパレットは、ベージュ、クリーム、ブラックといったクロエが得意とするカラーを主軸に。マゼンタのタンクトップや、ペールブルーのリブニット、淡いイエローのティアードトップスなど、春らしい色彩のピースも加わった。装飾的なゴールドトーンのネックレスやチェーンは、あらゆるスタイルに合わせられ、華やかかつ温かみのあるアクセントを添えている。
また、クロエの新たなシグニチャーとして新作シューズがラインナップ。ロングブーツを折り曲げたようなフォルデッドスタイルのブーツや、ボクシングシューズのシルエットとバレエシューズの柔らかさを融合したスニーカー「クロエ キック」が展開される。