ミュージカル『レ・ミゼラブル』が、東京・帝国劇場にて2024年12月20日(金)から2025年2月7日(金)まで公演。さらに2025年3月から6月にかけて大阪・福岡・長野・北海道・群馬の全国ツアー公演を実施する。
1987年の日本初演から30有余年、熱狂的な支持を得ながら、東宝演劇史上最多の3,459回という驚異的な上演回数を積み上げてきた東宝ミュージカルの金字塔『レ・ミゼラブル』。これまで多くの人々に愛と感動を届けてきた本作が、2025年2月に閉館を予定している帝国劇場の掉尾を飾る作品として選ばれた。新たなキャストを迎え、東京・帝国劇場でのクロージング公演を皮切りに、2025年には全国を巡っていく。
『レ・ミゼラブル』の原作は、フランス文学の巨匠ヴィクトル・ユゴーが自身の体験を基にした大河小説。19世紀初頭のフランスの動乱期を舞台に、当時の社会情勢や民衆の生活を克明に描いている。ミュージカルでは、原作がもつ「無知と貧困」「愛と信念」「革命と正義」「誇りと尊厳」といったエッセンスを余すことなく注ぎ込んでいる。
物語は、1815年に19年間投獄されていたジャン・バルジャンが、仮出獄を言い渡され新たな人生を生きることを決意するプロローグからスタート。続いて第1幕、第2幕、エピローグが展開され、「夢やぶれて」や「民衆の歌」「ワン・デイ・モア」「オン・マイ・オウン」といったお馴染みの曲が披露される。
“帝劇”クロージング公演キャストが、新たなキャストを迎えて決定。テナルディエを除き、ジャン・バルジャンやジャベール、ファンテーヌ、エポニーヌ、マリウス、コゼット、マダム・テナルディエ、アンジョルラスはトリプルキャスト態勢で演じることになる。
ジャン・バルジャン…吉原光夫、佐藤隆紀、飯田洋輔
パンを盗んで投獄され、その後脱獄を繰り返し19年間刑に服していた。1815年に仮出獄するも、世間の冷たさに心が遊み、銀の食器を盗んで逃げようとする。しかし、司教に人としての在り方を諭され、心を入れ替えて新たな人生を生きることを決意。名前を変えて市長となったバルジャンであったが、執拗に追いかけてくるジャベールの追及を逃れ、養女コゼットと共に密やかに生きる。やがて成長したコゼットがマリウスと恋に落ちると、娘の幸せを願いある決意をする。
ジャベール…伊礼彼方、小野田龍之介、石井一彰
囚人だったバルジャンに仮出獄許可証を手渡した警察官。行方をくらましたバルジャンを執拗に追いかけ続ける。
ファンテーヌ…昆夏美、生田絵梨花、木下晴香
夏のバカンスに来た学生に弄ばれ、捨てられ、娘コゼットを産む。未婚として子どもと生きるのは厳しく、やむを得ずテナルディエ夫妻に娘を預け、バルジャンが経営する工場で働く。工場仲間との喧嘩で工場をクビになり、港の娼婦となる。そこで客と揉めて逮捕されそうになる。バルジャンに救われ病院に運ばれるが、重い病のため命を落とす。
エポニーヌ…屋比久知奈、清水美依紗、ルミーナ
テナルディエ夫妻の娘。幼い頃は母に溺愛されて育つが、パリでは、薄汚れた少年のような格好で、両親の率いる強盗団の手助けをしたりしている。マリウスに報われないと分かっていながらも恋心を抱いている。
マリウス…三浦宏規、山田健登、中桐聖弥
貴族の血を引くが、パリの下町で貧乏な暮らしをする20代の男性。カタブツと呼ばれるほど真面目。アンジョルラス率いる”ABCの友”の一員として、格差社会を変えようと活動している。コゼットと恋に落ちる。
コゼット…加藤梨里香、敷村珠夕、水江萌々子
ファンテーヌの娘。テナルディエ夫妻に預けられているが、下女扱いされ虐げられた幼少期を過ごす。縁あってバルジャンに引き取られ、彼を実の父と信じて育つ。マリウスと出会い、初恋を経験する。
テナルディエ…駒田一、斎藤司、六角精児、染谷洸太
ごまかしやチョロまかしてばかりの安宿の陽気な主人。平然と悪事を働くワルでもある。後にパリに出て、一味を率い強盗などを働いていたところ、バルジャンと再会する。
マダム・テナルディエ…森公美子、樹里咲穂、谷口ゆうな
テナルディエの妻で、安宿の女将。夫や今の生活に不満を募らせており、幼いコゼットにイライラの矛先を向け、虐げる一方、娘のエポニーヌを溺愛している。
アンジョルラス…木内健人、小林唯、岩橋大
自由と平等を目指し活動する学生たちの結社“ABCの友”のリーダーで、カリスマ的な存在の青年。ラ・マルク将軍を信奉し、その死をきっかけに格差社会を変革するべく蜂起を決意する。マリウスにとっての頼れる兄貴分てき存在。
ミュージカル『レ・ミゼラブル』
作:アラン・ブーブリル&クロード=ミッシェル・シェーンベルク
原作:ヴィクトル・ユゴー
作詞:ハーバート・クレッツマー
オリジナル・プロダクション製作:キャメロン・マッキントッシュ
演出:ローレンス・コナー、ジェームズ・パウエル
翻訳:酒井洋子
訳詞:岩谷時子
<公演スケジュール>
■東京
期間:2024年12月20日(金)~2025年2月7日(金)
※プレビュー公演:2024年12月16日(月)~12月19日(木)
会場:帝国劇場
住所:東京都千代田区丸の内3-1-1
■大阪
期間:2025年3月2日(日)~3月28日(金)
会場:梅田芸術劇場 メインホール
住所:大阪府大阪市北区茶屋町19-1
■福岡
期間:2025年4月6日(日)~4月30日(水)
会場:博多座
住所:福岡県福岡市博多区下川端町2-1
■長野
期間:2025年5月9日(金)~5月15日(木)
会場:まつもと市民芸術館
住所:長野県松本市深志3-10-1
■北海道
期間:2025年5月25日(日)~6月2日(月)
会場:札幌文化芸術劇場 hitaru
住所:北海道札幌市中央区北1条西1
■群馬
期間:2025年6月12日(木)~6月16日(月)
会場:高崎芸術劇場
住所:群馬県高崎市栄町9-1