映画『エターナル・サンシャイン』が、2024年10月11日(金)より東京・Bunkamuraル・シネマ 渋谷宮下にて35mmフィルムで限定上映される。
映画『エターナル・サンシャイン』は、“失恋の痛みを忘れるため 記憶を消せるとしたら?”という「もし」のストーリーを描いたミシェル・ゴンドリーの名作ラブストーリー。人間関係において誰しもに起こり得るありふれた失敗と胸の痛みを、互いに記憶を消してしまうカップルの物語を通じて描き出す。
痛みを忘れるのではなくむしろ互いに見つめ直すことで、失敗をともに乗り越えられるかもしれないという希望を持つこと。それこそが、甘く苦い恋の本質であるということを教えてくれる作品だ。
ビョーク、ダフトパンク、レディオヘッドなどのミュージックビデオで知られるミシェル・ゴンドリーが監督を務め、『もう終わりにしよう。』のチャーリー・カウフマンが脚本を手掛けた。
主人公のジョエルを演じたのは、脚本を読んで自ら出演を熱望したというコメディアンのジム・キャリー。元恋人との記憶を消そうと施術を受ける男性の姿を演じている。恋人のクレメンタイン役はケイト・ウィンスレットが演じており、これまで自身で演じた役の中でも「特にお気に入り」と語っているという。
また、物語に寄り添うサウンドトラックも見所の1つ。オリジナルスコアを担当したのは、ジョン・ブライオン。感傷と高揚、そしてノスタルジーを完璧に表現した繊細な楽曲は、映画史上でも指折りのスコアだと評価されている。映画を締めくくるのは、ベックによる主題歌「Everybody’s Gotta Learn Sometime」。映画のテーマや構造と呼応するかのような、切なく優しいフィードバックノイズが余韻を残していく。
2004年のバレンタイン。ジョエルは元恋人のクレメンタインが、自らの記憶を消す手術を受けたと知って動揺し、彼自身もクレメンタインとの記憶を消そうとラクーナ医院へ駆け込む。施術を受け、彼女との日々を追想していくジョエル。ひとつひとつの記憶が消されていき、やがて彼は「この記憶を消したくない」と思い始める。そして最後の記憶が消されようとする瞬間、記憶の中のクレメンタインもまた「忘れないで、また会いに来て」と彼に語り掛けるのであった。次の日、何事もなかったかのように朝を迎えたジョエルは、本当の愛と向き合うこととなる。
【詳細】
映画『エターナル・サンシャイン』
公開日:2024年10月11日(金)
監督:ミシェル・ゴンドリー
脚本:チャーリー・カウフマン
音楽:ジョン・ブライオン
出演:ジム・キャリー、ケイト・ウィンスレット、キルスティン・ダンスト、マーク・ラファロ、イライジャ・ウッド
主題歌:ベック「Everybody’s Gotta Learn Sometime」