特別企画展「禅宗の美」が、奈良の大和文華館にて、2024年9月6日(金)から10月14日(月・祝)まで開催される。

禅宗が育んだ美術表現

中国で成立し、日本で発展した禅宗。坐禅の修行を軸とする禅宗は、言葉による論理的な説明ではなく、心を通じて教えを伝えることを目指すものである。こうした禅宗の考え方は芸術にも影響を及ぼし、禅僧が自身の到達した心の状態を、絵画や墨蹟によって表す独自の表現を育むことになった。

たとえば、大和文華館が所蔵する重要文化財《墨蹟 法語》は、迫力のある書風の元、禅の教えを説くものだ。特別企画展「禅宗の美」では、この《墨蹟 法語》をはじめ、重要文化財である雪村周継筆《呂洞賓図》や岳翁蔵丘筆《春景山水図》など、禅僧にまつわる水墨画や墨蹟・頂相・道釋人物画を紹介する。

展覧会概要

特別企画展「禅宗の美」
会期：2024年9月6日(金)～10月14日(月・祝)
会場：大和文華館
住所：奈良県奈良市学園南1-11-6
開館時間：10:00～17:00(入館は16:30まで)
休館日：月曜日(9月16日(月・祝)・23日(月・振)、10月14日(月・祝)は開館)、9月17日(火)・24日(火)
入館料：一般 630円、高校・大学生 420円、小・中学生 無料
※20名以上の団体は相当料金の2割引、引率者1名無料
※障がい者手帳の所持者および同伴者1名は2割引

【問い合わせ先】
大和文華館
TEL：0742-45-0544