展覧会「生きとし生けるもの ─水墨世界の動物たち─」が、大阪の正木美術館にて、2024年4月6日(土)から7月7日(日)まで開催される。
「生きとし生けるもの ─水墨世界の動物たち─」展は、東洋古美術品を軸とする正木美術館の所蔵作品を、「動物」に着目して紹介する展覧会だ。
古来人々は、さまざまな動物と関わり合いながら生活を営んできた。それは、狩猟の獲物から家畜、愛玩動物、そして神や仏に仕える生き物まで、多岐にわたっている。そして、こうした動物は、美術品や工芸品の格好の題材となってきたのだった。
たとえば、日本では、古墳の埋葬品や儀式に用いる埴輪などに身近な動物が造形化されたほか、信仰の世界においては、神道絵画の鹿や仏画の獅子といった霊獣、禅宗美術の牛や猿などが描かれている。また、中国絵画からの影響のもと、室町時代の水墨画家は花鳥画や草虫画を残した。
本展では、このようにさまざまな作品へと取り入れられた動物の姿に光をあて、良詮筆・乾峯士曇《騎獅文殊図》や虎関師錬賛《騎獅文殊図》(ともに重要文化財)、俵屋宗達筆・鳳林承章賛《鶏図》、以天宗清自画賛《猿図》などの動物画を紹介。また、動物をモチーフとした各国の古代美術品も展示する。
2024年度春季展「生きとし生けるもの ─水墨世界の動物たち─」
会期:2024年4月6日(土)〜7月7日(日)
[前期 4月6日(土)〜5月12日(日)/ 後期 5月16日(木)〜7月7日(日)]
会場:正木美術館
住所:大阪府泉北郡忠岡町忠岡中2-9-26
開館時間:10:00〜16:30(入館は16:00まで)
休館日:月曜日(4月29日(月・祝)、5月6日(月・振)は開館)、4月30日(火)、5月7日(火)・14日(火)・15日(水)
入館料:一般 700円、高校・大学生 500円、小・中学生 300円
※20名以上の団体は各100円引き
※障がい者手帳などの提示により、本人を含む2名まで半額
【問い合わせ先】
正木美術館
TEL:0725-21-6000