展覧会「生誕200年 河田小龍 —激動期への眼差し」が、高知県立美術館にて、2024年11月9日(土)から2025年1月5日(日)まで開催される。

土佐を代表する絵師・河田小龍の画業をたどる

河田小龍(かわた／かわだ しょうりょう)は、幕末から明治時代にかけての激動の時代を生きた、土佐(現・高知)の絵師だ。多才であり、土佐の知識人として坂本龍馬に指南したことでも知られる小龍は、絵師としては時代の記録者として活躍。明治時代には、九州や広島、京都などを訪れて作品を手がけるなど、晩年まで精力的な活動を続けた。

小龍は、同時代の土佐の画人のなかでも、とりわけ画力に秀でていた。その背景には、旺盛な好奇心と鋭い観察眼がある。狩野派、南画、円山派、浮世絵、仏画など、さまざまな流派の様式を吸収し、端正で着実な筆致による人物画や、明治時代の土佐の風物を描いた作品を手がけた。また、襖絵や絵馬など、人々の生活とかかわる絵画も数多く残している。

「生誕200年 河田小龍 —激動期への眼差し」展は、マルチな才能をもって激動の時代に活躍した小龍の、絵師という側面に光をあてる展覧会。《玄宗皇帝楊貴妃並笛図》、《神霊矢口渡》、《観音図》といった作品を一堂に集め、「激動期への眼差し」をテーマに小龍の画業を展観する。

高知3館による連携企画

なお、本展は、高知県立坂本龍馬記念館、高知県立歴史民俗資料館との3館連携企画の一環として開催されるもの。高知県立坂本龍馬記念館の企画展「生誕200年 河田小龍—龍馬に世界を教えた男」では、教養人としての小龍に光をあてる一方、高知県立歴史民俗資料館の企画展「生誕200年 河田小龍—土佐の人々とのつながり—」では、土佐の人々との暮らしとの繋がりから生まれた作品を紹介する。

展覧会概要

3館連携企画 展覧会「生誕200年 河田小龍 —激動期への眼差し」
会期：2024年11月9日(土)〜2025年1月5日(日)
会場：高知県立美術館
住所：高知県高知市高須353-2
開館時間：9:00～17:00(入館は16:30まで)
※初日の11月9日(土)は、10:00からの開展式後に開場
休館日：12月27日(金)～1月1日(水・祝)
観覧料：一般 1,200円(960円)、大学生 850円(680円)、高校生以下 無料
※( )内は20名以上の団体割引料金
※身体障害者手帳、療育手帳、精神障害者保健福祉手帳、戦傷病者手帳、被爆者健康手帳の所持者および介護者(1名)、高知県、高知市長寿手帳の所持者は無料
※本展観覧券で、コレクション展および「ARTIST FOCUS #05 三嶽伊紗」展(会期：2024年12月17日(火)〜2025年2月21日(金))も観覧可
※前売券(一般 960円)は、県立美術館ミュージアムショップ、ローソンチケット(Lコード 63010)ほかにて販売

■連携企画
・企画展「生誕200年 河田小龍—龍馬に世界を教えた男」
会期：2024年10月23日(水)～12月15日(日)
会場：高知県立坂本龍馬記念館
住所：高知県高知市浦戸城山830
・企画展「生誕200年 河田小龍—土佐の人々とのつながり—」
会期：2024年11月1日(金)～2025年1月5日(日)
会期：高知県立歴史民俗資料館
住所：高知県南国市岡豊町八幡1099-

【問い合わせ先】
高知県立美術館
TEL：088-866-8000