キタニタツヤが新曲「ユーモア」を発表。
キタニタツヤの新曲「ユーモア」は、主演・広瀬すずの映画『ゆきてかへらぬ』の主題歌となる楽曲。本作に登場する中原中也を敬愛しているキタニは、中也の文学に愛とリスペクトをこめて本楽曲を制作したという。
映画『ゆきてかへらぬ』は、「文化の百花繚乱」が咲き誇る大正時代を舞台に、長谷川泰子(広瀬すず)、中原中也(木戸大聖)、小林秀雄(岡田将生)という実在した男女3人の壮絶な愛と青春を描いた作品だ。
詩を書くということは、意味なくただそこにあるだけの現実をあえてユーモラスに捉えて解釈し、言葉というフォーマットで出力しなおす営みだと思っています。単に「面白おかしく」という意味ではなく、ありていでない眼差しを向けることによって現実に隙を見出す、何らかの安らぎの余地を加えるという意味でのユーモア。
加えて、人は永遠ではあり得ないのに反して言葉は永遠になり得ます。残された言葉は他者の心を撫で続ける。現代に生きる私はそういうふうに中原中也の詩に触れてきましたし、泰子もそうだったのかもしれません。
「ゆきてかへらぬ」ラストシーンでの泰子と小林にとって中也の詩はどう響いていたんだろう。また劇場を後にする私たちにとって「ゆきてかへらぬ」という映画そのものはどう響いていくのだろう。そうしたことを考えながら歌を作りました。
キタニタツヤ 新曲「ユーモア」
※映画『ゆきてかへらぬ』主題歌。
リリース日:未定