キミー(KIMMY)の2025-26年秋冬コレクションが発表された。
今季のテーマは、オーロラやプリズムをはじめとする多様に形に変える光の形状。様々な状況により、光は角度だけでなく、一瞬でその形を変化させる。このテーマを表現するために、クロスやカーブ、ラインといったカッティング技法を活用。キミーの得意とする生地の切り替えを駆使して、光の動きを生地のデザインに落とし込んだ。
コレクション全体を通して、エッジの効いたカッティングで鋭い閃光を表したルックが散見される。ビッグシルエットで仕立てたボンバージャケットでは、色や質感の異なるヴィンテージデニムやナイロンを切り替えて煌びやかな雰囲気にまとめた。ほかにも、部位ごとに異なる生地を合わせたデニムジャケットやナイロンジャケットなど、存在感のあるルックが登場する。
また、オーロラから着想を得たトラックジャケットには、カーブカッティングを使用。グランジ調のカットジャカードとエコレザーを組み合わせて、光が散乱する様子を表現している。
ブリーチ剤による脱色からも光の形状を追い求めた今期。オーバーサイズのスエードジャケットでは、ブリーチ剤をスプレー状に散布することでグラデーションカラーに仕上げた。随所に見られる斑点が、夜空に散るスターダストのような輝きを放つ。
このほか、光がフレアする様子を素材や柄で表現したウェアにも注目。ボディ部分と裾部分それぞれで異なるカラーをあしらったオーバーサイズシルエットのボアジャケットをはじめ、ジャカードを全面に展開するシャツ、曖昧な総柄プリントスタンドカラーのコートなどを揃えている。
カラーパレットは、ブラックをはじめ、ホワイト、ブルーなどで構成。アクセントとして、ヴィヴィットなピンクや落ち着きのあるグリーンなど、プリズム的な色彩を差し込むことで、コレクションに華やかな雰囲気を添えている。