多くの観光客でにぎわう京都の春。2025年は3月下旬ごろから、嵯峨嵐山、東山、宇治など各所で桜が咲き始め、有名な神社やお寺などの歴史的観光地は花霞に包まれた花見スポットとなる。また、開花時期にあわせて、花見イベントや夜桜ライトアップを開催する社寺もあり、昼から夜まで京都を満喫することができる。
東海旅客鉄道では、「そうだ 京都、行こう。」春のキャンペーンを実施し、平等院や平安神宮などにおいて事前予約で楽しめる「春の特別拝観」を用意。混雑必至の桜の名所をゆっくり楽しめるだけでなく、早朝や夜など通常拝観では叶わない特別感ある風景を楽しむことができる。京都をより深く、旅行をもっと深い思い出にしたい人におすすめだ。
まるで翼を広げた鳳凰のようであることから「鳳凰堂」とも呼ばれる、世界文化遺産の平等院。藤原道長の別荘を、息子頼通が永承7年(1052)に寺に改めて創建されたもので、浄土式の庭園がそれを取り囲んでいる。
夜間貸切拝観では、普段は目にすることのできない、暗闇の下で照らし出される鳳凰堂を眺めることができる。池畔には桜が咲き誇り、一層美しい景色を見せてくれる。また、寺宝を展示するミュージアムの見学も可能だ。
■特別拝観の詳細(庭園拝観とミュージアム鳳翔館見学)
日程:2025年3月28日(金)~3月30日(日)
時間:18:30~20:30(受付終了20:00)
旅行代金:1,800円
■平等院の詳細
住所:京都府宇治市宇治蓮華116
拝観時間:8:30(4月以降 8:45)~17:30(受付終了17:15)
鳳翔館 9:00~17:00(受付終了16:45)、鳳凰堂内部 9:30~16:10(20分毎、各回定員50名、受付9:00(4月以降 9:10)~先着順)
参拝料金:700円(鳳翔館入館含む)、鳳凰堂内別途 300円
平安神宮は、国指定名勝である池泉回遊式庭園の神苑が見どころ。春になると紅しだれ桜が空を覆うように咲く絶景を楽しめる。
特別拝観では“秘蔵のお花見スポット”である神苑の非公開エリアで、朱色の社殿と濃いピンク色の紅しだれ桜が織りなす美しい風景を楽しめる。またJR東海とのコラボレーションによるオリジナルの切り絵御朱印(書置きのみ)を受けられる。
■特別拝観の詳細(神苑非公開エリアでの観桜と切り絵御朱印)
期間:2025年3月28日(金)~4月6日(日)
時間:10:00~15:00(受付終了14:30)
旅行代金:1,800円
■平安神宮の詳細
住所:京都府京都市左京区岡崎西天王町97
参拝時間:6:00~18:00(季節により異なる)、神苑8:30~17:30(季節により異なる)
参拝料金:境内無料、神苑600円
※大極殿等の大規模工事のため通常と景観が異なる場合あり
京都駅からも徒歩圏内、世界文化遺産にも指定されている東寺。木造の塔として日本最大の高さを誇る国宝の五重塔は、京都のシンボルともいえるスポットだ。講堂の堂内には、立体曼荼羅と呼ばれる21躰の仏像が安置され、春秋には宝物館が公開される。
春には、「不二桜」という名の紅しだれ桜をはじめ、河津桜やソメイヨシノが順次開花。花霞に包まれる五重塔は、京都ならではの絶景だ。夜間特別拝観では、一般拝観終了後の夕刻から、夜桜ライトアップがスタートする18:00以降もゆったりと花見を楽しめるほか、金堂と講堂も拝観できる。
■特別拝観の詳細(夕刻の先行入場)
期間:2025年3月15日(土)~4月13日(日)※3月21日(金)を除く
時間:17:10~17:50(受付終了17:40) ※時間内に入場した場合に限り18:00以降も滞在可
旅行代金:1,800円
■東寺の詳細
住所:京都府京都市南区九条町1番地
拝観時間:境内 5:00~17:00、金堂・講堂 8:00~17:00(受付終了16:30)、観智院 9:00~17:00(受付終了16:30)、宝物館 (春秋公開)9:00~17:00(受付終了16:30)
拝観料:3/18まで:金堂・講堂・五重塔800円、観智院500円(全箇所共通1,000円)
3/19:金堂・講堂500円、観智院500円(共通券800円)
3/20~4/25:金堂・講堂800円、宝物館600円、観智院600円(全箇所共通1,500円)
■夜桜ライトアップの詳細
期間:2025年3月15日(土)~4月13日(日)
時間:18:00~21:30(受付終了21:00)
拝観料:1,000円
真言宗醍醐派の総本山で、醍醐山全体を寺域とする世界文化遺産の醍醐寺。山上を上醍醐、裾野を下醍醐と呼び、下醍醐には国宝の金堂をはじめ、京都最古の木造建築物とされる五重塔など観光したい場所が多数ある。