ユマ コシノ(YUMA KOSHINO)が東京・恵比寿のザ・ガーデンホールにて2015年春夏コレクションを発表した。「ロンドナー インディアン」と名付けられた今回のコレクション。ロンドンの空気を纏いながらも、エスニックな要素がたっぷりと詰まったスタイルを、グラフィカルに描き出した。
コレクションは大きく3部の構成で展開。カラフルなヘアアクセサリーを身に着けたモデルが登場しショーは始まった。前半は幾何学模様が目を魅くスタイルが多く登場し、色味を抑え落ち着いたイメージだ。一方、機能的なジップや、ジャージー素材、動きのある細かいプリーツなどのディティールを配すことで、スポーティーな印象もアピールする。
中盤に差し掛かると、ナイロン素材やメッシュなど活動的な要素は残しつつ、服の柄がよりインド風に変化。民族調の柄に加えて、カラフルな顔のプリントや、ビーズを付けたアイテム、大きなイヤリングも登場。カラーのトーンも明るくなり陽気な感じが伝わってくる。そのトライバルな雰囲気と対照的にアイテム内に取り入れられたのが、イギリスの正統派を感じさせるディティール。チェック柄を用いたり、パンツはセンタープリーツを入れたりとトラッドなイメージも抱かせる。
そして終盤になるとアイテムやアクセサリーが、リュクスな感じを醸し出す。蛍光色を使いさらに明るくなった民族調プリントは、モダンな華やかさも感じさせる。。素材にはツイードやチュールレース、ヘビーサテン、ラメシルクなどラグジュアリーなものを使用した。そして腕には金色に輝くアクセサリーが。まさにインドのエッセンスとロンドンの伝統が混じり合い、斬新で新しいスタイルを確立していた。