雑誌『二コラ』でモデルデビュー。モデルオーディションではグランプリを獲得し、卒業までに7度にわたり表紙を飾った。2013年より、雑誌『CanCam』の専属モデルを務めている。
オーディションに受かって一気に生活が変化したんです。それまでは、ファッションなんて無頓着で、田舎の野生児みたいに真っ黒で、木や山ばっかり登っていたんですよ。
初めは『二コラ』にいても、どうしてもファッションに興味が持てなくて。高校一年生になった頃、事務所の副社長から「あなたが来ている洋服や109で売っている洋服は、誰がどこで発信したものかあなたはわかるの?」って素朴なことを問われて、そのときに「え、私、わからない。」って思ってしまって…。
その後、気になってしょうがなくなっていたら、「代官山の蔦屋書店に、そういうことを学べる本がいっぱいあるから、行ってみたらどう?」って言われて。私、馬鹿正直なんで、次の日には出かけて、半日出てこなかったんです(笑)。
勉強を続けていたら、ファッションが好きになって、そこからはどんどんどんどんはまっていって、いまは趣味になっています。どんな系統のブランドもどんなデザイナーさんにも興味があって、コレクションルックが上がれば、すぐにチェックしています。ファッションプレスもチェックしているんですよ!
かわいいと思うものに目がないので、ブランドのプレスルームに遊びにいったり、撮影現場で洋服を買ったりしています。外に出掛けときは、見回りみたいな感じですね。「あ、この前の(撮影で着た洋服)やっぱり売れるんだ」って偵察しています(笑)。
ワンピース、ネックレスともに、「ふりふ」のものです。
小さい頃から本が好きです。作家になりたくて、いっぱい小説を描いていた時期も、漫画家になりたくて、漫画をいっぱい書いていた時期も、それに歌を歌いたくて、アコギを弾いていた時期もありました。
今も、小説だったり、メモ的な4ページくらいのものだったりを、便箋に書いて文字に起こしたり、書いたりしています。地味なんですよ、私生活(笑)。そのくせ結構多趣味で、一つ一つに集中しちゃうから、時間がほんとにないんです。
もっともっと歳をとったときに、50編の短編小説を上下巻出せたらと思っています。
例えば、いつもベンチに座っているおじさんについて、どうしても泳げない人についてとか、50パターンに分けて人を紹介するような。伊坂幸太郎の 『砂漠』みたいに、ちょっとあったかくて面白い、のほほんとしているけど、なんか意味のある小説。でも、意味のありすぎない、こじつけすぎない、結局なんだったんだみたいな小説を書きたいんです。
自分を語り手とか主人公に見立てて、色々な人に遭遇するみたいなストーリーを描けたらいいな。
まだまだですよ。そのために、昔っからぶれることなく、色々な人と話したいし、話を聞かなきゃいけないって思っているんです。
エッセイを読んでも「知らないよ、人の人生なんて」って私が思っちゃうから、もっとリアルな声が聴きたい、書きたいって。小説好きな人に読まれるような小説にしたいなと思っています。
自分で自分のいいなと思うところは、本当にやりたいと思っていることなのか、ちゃんと自問自答をしているところなんです。その結果、今すごく楽しいなと思っていて。
自分の人生だから、わがままかもしれないけど、死に際やそういうときに「人生すごく楽しかったな、しあわせだったな」って思えたらいいなと思っています。そういういいところはこのまま、いい方向に進めて、成長できたらいいなと願っています。
最近は、いろんな青春映画が展開されて、みんなキュンキュンしていると思うんですが、その中でも特別ピュアで純情なストーリーになっています。みなさんだまされたと思わず(笑)、観ていただけると嬉しいです。
【作品情報】
『映画 みんな!エスパーだよ!』
公開時期:2015年9月4日(金) TOHOシネマズ 新宿ほか全国の劇場で公開
原作:若杉公徳「みんな!エスパーだよ!」(講談社「ヤングマガジン」連載)
監督:園子温
出演:染谷将太、池田エライザ、真野恵里菜、マキタスポーツ、深水元基、柾木玲弥、神楽坂恵、安田顕ら
配給:ギャガ
©若杉公徳・講談社/映画「みんな!エスパーだよ!」製作委員会