バンド オブ アウトサイダーズ(BAND OF OUTSIDERS)の2015-16年秋冬ウィメンズコレクションが発表された。
デザイナーのスコット・スタンバーグの友人で抽象画家のブライアン・シャープと、70年代から80年代にかけてアメリカで活躍していたスポーツウェアデザイナー、ペリー・エリスからインスピレーションを受けた本コレクション。2人からのエッセンスを色濃く反映したワードローブがずらりと並んだ。
ブロークンストライプ柄の、タートルネックとスカートを纏ったルックは秀逸。不規則な柄に目が行きがちだが、上下の色のバランス、柄によるホワイトの差し込み方が絶妙で、心地よい均衡を保っている。
同様のブロークンストライプにブラックのタイトスカートを合わせたルックでは、スニーカーのボリュームがアクセントに。これらの幾何学的な柄はブライアンの絵から着想を得たものだ。
メンズライクのテーラードセットアップには、今シーズンの象徴的なアイテムである、ビッグベルトを合わせた。腰を締めることによってジャケットの裾が程よくフレアし、スカートのような可憐さを表現されフェミニンな装いに。サンダルとベルトのバングルが合わせられ、細部までのこだわりが感じられる。
また、昨シーズンに引き続き、マッキントッシュ(Macintosh)とのコラボレート第2弾による、ベニヤ板柄のトレンチコートもキュート。ペンキが飛び散ったようなプリントのドレスは、ブルーとホワイトの調和に加え、ブラックのビッグベルトが印象をきゅっと引き締める。
ブライアンの独創的な模様、ペリーのスポーティなディテール、マッキントッシュのワークウェアテイスト。それぞれ違ったエッセンスを持ちながら、コレクションという1つの舞台で共鳴し、楽しげなハーモニーを奏でている。