ネ・ネット(Né-net)の2015-16年秋冬コレクションが発表された。
ブランド設立から10周年となる今シーズンのテーマは「Because it was there.」。エベレストの登頂に挑戦したイギリスの登山家、ジョージ・マロリーの言葉を引用し、デビューからの10年という1つの山を越えて、新たな次の10年へと進んでいく思いが込められた。
思わずにっこりするような、ハッピーな洋服が今シーズンも並んだネ・ネット。登山家の言葉をテーマに取り入れたこともあり、ワードローブにもアウトドアテイストが感じられるラインナップだ。
ウィメンズのルックでは、ガーリーな洋服と“山”テイストが程よくミックスされたコーディネートが多く登場。ワインレッドのワンピースとホワイトのシャツ、そこにキュートなイラストが描かれたマスタードのレギンスを合わせた。大きめのブーツ、首に下げた双眼鏡、頭にはとんがりが印象的なハットなど、小物でも世界観を再現している。
また、サスペンダーを採用したウェアが多く展開。ポップな柄がリラックスムードを漂わせるワイドパンツを用いたルックでは、同系色のサスペンダーが全身に統一感を持たせている。メンズでも、ロールアップしたデニムと合わせるなど、1つのアイテムから様々な表情を引き出した。
大ぶりのストールやニットなどに用いられているデフォルメされた木のようなモチーフも個性的。矢印が重ねられたような形は、柄物の多いコレクション全体の中でも、一際目を惹く存在だ。
背景に写る可愛らしいイラストや、表情が何とも言えない熊のマスコットなど、洋服以外でも、観ているものを楽しませてくれるネ・ネット。10年という節目を超えて、ブランドがどう進化していくのか楽しみになるコレクションだ。