エスカーダ(ESCADA)の2015-16年秋冬コレクションが、2015年4月28日(火)に、東京ミッドタウンホールで発表された。20世紀の偉大なダンサーたちの肉体や衣裳から、インスピレーションを得た動きのあるワードローブが展開。
ファーストルックを飾ったのは、結婚・出産を経て、ますます女性としての磨きをかけた山田優。産後とは思えないほどの美しいプロポーションで、今季のキーを握る「マルチカラーツイード」のロングコートを着こなした。そこに共布のトップスとパンツを合わせ、エレガントさを忍ばせた、マニッシュスタイルを提案。
その後も、秋冬らしく数多くのコートがランウェイを彩る。特にガウンのようなロングコートがムードのようで、どきっとするようなパープルや気品あるグレーなど、カラーを変えて、繰り返し展開された。そのほか、毛の長さを変えてボーダー柄に仕上げたファータイプ、ウエストにベルトマークをあしらったショートタイプなどのアウターが揃う。
またキラキラとしたビジューの装飾も、今季の特徴を物語る。ワンピールの前身頃やドレスの全面にあしらったり、トップスのアーム部分に模様を配したり。そこに、ボタニカルプリントのジャージトップスやニットポンチョを差し込み、チャーミングな一面を見せていく。
ショーの後半は、優美なドレスが揃う。ブランドらしいマーメイドラインを巧みに採り入れ、バッグに煌びやかな装飾をあしらったブラックドレスや大胆なスリットを配したマキシドレスが登場。ウエストラインで、色柄を変化させたジャカードのドレスが目を引いた。
ラストを飾ったのは、やはり山田優。フラワーモチーフのエレガントなレースドレスを身に纏い、ゆっくりとランウェイを進んでいく。ボディラインに沿った華奢なシルエット、またブロンドカラーのショートヘアと真っ赤なネイルが、自立した女性像をより際立たせていた。会場には、すみれや神田うの、田丸麻紀などのセレブリティも駆けつけ、山田の復活を祝う大きな拍手が鳴り響く中、ショーは幕を閉じた。