パリファッションウィークで発表されたポール&ジョー(PAUL & JOE)の2011-12年秋冬コレクション。今年でブランド設立15周年を迎えるポール&ジョーは今回のキャットウォークショーの後、そのまま15周年を祝した記念ライブが行われた。そこで登場したのはなんとジャミロクワイ(Jamiroquai)。45分にも及ぶパフォーマンスとヒットソングの数々に会場は大いに沸き、15周年を祝福するムードを盛り上げた。
コレクションは若くてスタイリッシュなパリジェンヌ・パリジャンをイメージさせるポール&ジョーらしい華やかな内容。レディスはミニ・マキシ丈の両極端のスカートが多く、それらをテーラードのジャケットやコートと合わせる。パンツスタイルも多く、裾がフレアでコンパクトなトップスを際立たせるものや、ジャンプスーツの裾をブーツにインしたり、提案は多種多様。ピンクやレッド、イエロー、ブルーなどの明るいカラーパレットがフレッシュで若々しく、一方で黒やパープルなどイブニングにも対応できるシックなスタイルも提案する。もちろんポール&ジョー得意のプリントも、フラワーやペイズリーなどバリエーション豊富だ。
同時に発表されたメンズはテーラードのジャケットを合わせたシックなスタイル中心だが、細いラペルにナロータイ、シャツの襟はラウンドであったりなど、パリジャンらしい遊び心を加えることも忘れない。
15年の時を経て、ポール&ジョーというブランドがパリの若者のスタイルを象徴するようになったことを再認識させる充実のコレクションだ。