石川・金沢の国立工芸館では、所蔵作品展「移転開館5周年記念 花と暮らす展」を、2025年3月14日(金)から6月22日(日)まで開催する。
「花と暮らす展」は、花をテーマに工芸・デザイン作品を紹介する展覧会だ。国立工芸館の所蔵作品を中心に、花をあらわした工芸・デザイン作品ばかりでなく、花を生けるための器を公開する。
第1章「花を象る」では、会期中の春から夏にかけて、実際に咲いている花をモチーフとした作品に着目。十三代今泉今右衛門(善詔)の《色鍋島薄墨石竹文鉢》や、初代宮川香山の《色入菖蒲図花瓶》といった作品を取り上げつつ、作家がそれぞれの技法をもとに、花の姿をどのように作品化したのかを探ってゆく。
工芸作家は、実際の花のイメージや自身の心象をもとに、具象的な花の形をとらずに作品を手がける場合がある。第2章「花を想う」では、リヒャルト・リーマーシュミットの《パンチボウル》や川上南甫の《春燈彩影》など、花の姿を想起させる作品を紹介する。
第3章「花と暮らす」では、日常で使われる器、花を活けるための花瓶や花器に着目しつつ、藤沼昇の《束編花籃 気》などを展示。加えて、東京・上野の国立西洋美術館からの特別出品として、モーリス・ドニの《花束を飾った食卓(マルト・ドニと二人の娘ベルナデット,アンヌ=マリー)》と《ハリエニシダ》の2点も目にすることができる。
所蔵作品展「移転開館5周年記念 花と暮らす展」
会期:2025年3月14日(金)〜6月22日(日) 会期中に一部展示替えあり
[前期 3月14日(金)~5月6日(火・振) / 後期 5月8日(木)~6月22日(日)]
会場:国立工芸館
住所:石川県金沢市出羽町3-2
開館時間:9:30〜17:30(入館は閉館30分前まで)
休館日:月曜日(3月31日(月)、4月7日(月)・28日(月)、5月5日(月・祝)は開館)、5月7日(水)
観覧料:一般 300円(250円)、大学生 150円(70円)
※( )内は20名以上の団体料金および割引料金
※高校生以下・18歳未満、65歳以上、障害者手帳の所持者および付添者1名などは無料
【問い合わせ先】
TEL:050-5541-8600(ハローダイヤル)