エンダースキーマ(Hender Scheme)の2016年春夏コレクションを紹介。
今シーズンのテーマは「post modern」。細かなディテールや製法によって、ブランドが考える新しいバランスを表現。モダンさを保ちながらも、暖かみのある空気感が、コレクション全体を包み込んでいる。
かまぼこソールと、スエードのアッパーが特徴の「pablo」は、見た目以上に軽く、歩きやすいアイテム。履き口にスポンジを入れているので、足あたりも柔らかい。一色でまとめてあげているが、素材の風合いが個性を発揮し、表情豊かなデザインとなっている。
スリッポン「fabre」は、光沢のあるレザーとミニマルなフォルムのコンビネーションが美しい一足。表面のみを染色しオイルを入れ、アイロンでプレスした一枚ものの牛皮を使用した。本底、中底も革で仕上げているため、裸足で履いても品よくきまる。また、深くカッティングされた履き口も足を美しく魅せるポイントだ。
脱着式のレインカバーが付属したブーツ「samidare」もラインナップする。防水加工を施したピッグレザーでレインカバーを作成。本底にevaを重ね厚みを出したソールには、ひっかかりとなる溝を設け、そこにレインカバーをひっかけて履く、という新しいアイデアが詰め込まれている。アッパーにはゴムコーティングした牛革、またウェルトやソールもゴム製なので、雨に最適。レインカバーなしでもユニークなフォルムなので、天候を問わず着用できる。
さらに小物からは、レザーの風車やキャンバスのバッグ、真鍮をタンニンのヌメ革で包んだバングルなど、シンプルなアイテムが揃った。