ミナ ペルホネン(minä perhonen)が2016年春夏コレクションを発表。「join」をテーマにした今季は、テキスタイルの中にいろんなものが共存している。
名前の付いた生地には、自然の中で共存する植物や生物たちが落とし込まれている。「フォレスト ドット(forest dot)」は、森を空から見ると見える自然の景色。「カーニバル トゥリー(carnival tree)」は、森の中で踊る賑やかな木々。そして、「バード ガーデン(bird garden)」は、光を受けて輝く草と鳥の足あと。全てが一体となって、ワードローブを愉快に彩っていく。
全てが共存することで初めて成り立つ図案は、ひとつひとつが互いに手を取り合ってこそできたもの。構成要素のもつ優しさが、洋服にのせられた柄だけでなく風合いにも感じられる。
立体感あるジャカードや刺繍は、パイピングされた淡いカラーのコート、透け感のあるやわらかなブラウスに施し、グラデーションやハンドメイドのような感触を出しながら丁寧に色を補う。
ありとあらゆる色彩は、連鎖的な柄にドラマティックな変化を告げる。ネイビーと白でシックに、ピンクとイエローでフェミニンに、黒とベージュでナチュラルに…。風にそよぐワンピースやブラウスに朗らかな表情をプラスしていた。