「日伊国交樹立150周年記念 世界遺産 ポンペイの壁画展」が、森アーツセンターギャラリーで開催される。期間は2016年4月29日(金・祝)から7月3日(日)まで。
エルコラーノ遺跡の内部 ©Fototeca ENIT photo: Gino Cianci 写真提供:イタリア政府観光局
古代ローマの人々の豊かな暮らしを今に伝えるポンペイの遺跡。その壁画にみられる“ポンペイの赤”と呼ばれる色彩は、一度目にすると忘れられない美しさで知られる。
本展は、ポンペイの出土品の中で最も人気の高い壁画に焦点を当て、その役割と絵画的な価値を紹介。壁画コレクションの双璧である、ナポリ国立考古学博物館、ポンペイ監督局の貴重な作品約80点を厳選し、第1章から第4章にわたって各テーマごとに分けて展示する。その中で、古代ローマの人々が好んだモチーフや構図、その制作技法を明らかにしていく。
左) 《テセウスのミノタウロス退治》後1世紀 ナポリ国立考古学博物館蔵
©ARCHIVIO DELL’ARTE - Luciano Pedicini / fotografo
右) 《赤ん坊のテレフォスを発見するヘラクレス》後1世紀 ナポリ国立考古学博物館蔵
©ARCHIVIO DELL’ARTE - Luciano Pedicini / fotografo
必ず目にしたいのは、過去一度を除いてイタリア国外に持ちだされたことのない《赤ん坊のテレフォスを発見するヘラクレス》。絵画的な完成度の高さと、2000年近い時を超えて蘇った奇跡的な美しさを誇る作品だ。本作に加えて、《テセウスのミノタウロス退治》も日本初公開となる。
また、本展では「カルミアーノの農園別荘」と呼ばれる建物の一室を一部再現展示。“ポンペイの赤”が印象的な16枚の壁画パネルを、2000年前の室内空間さながらに鑑賞することができる。
【開催概要】
日伊国交樹立150周年記念 世界遺産 ポンペイの壁画展
期間:2016年4月29日(金・祝)~7月3日(日) 会期中無休
場所:森アーツセンターギャラリー
住所:東京都港区六本木6-10-1 六本木ヒルズ 森タワー 52階
開館時間:10:00~20:00 (5月3日を除く火曜日は17時まで)
※入館は閉館時間の30分前まで。
入場料:一般1,600(1,400)円、高校・大学生 1,300(1,100)円、小・中学生 600(400)円
※()は前売/団体料金。
※未就学児は入館無料。
※団体料金は15名以上。
※団体券(当日券のみの取り扱い)は展覧会会期中に、森アーツセンターギャラリーで販売。
※障がい者手帳所有者と介助者1名までは、当日観覧料金が一般800円、高校・大学650円、小・中学生300円。
※価格はすべて税込。
【問い合わせ先】
ハローダイヤル
TEL:03-5777-8600