ケイイチロウセンス(Keiichirosense)が2016年3月14日(月)に自身初となる東京コレクションでのファッションショーを開催。未知なる感動、というメッセージを掲げたショーでは、観客をエンターテイメントの世界に連れ込んだ。
最初から登場するのは、ラバータイツで全身を覆ったモデルや、尻尾の生えたモデル。まるでSF映画の世界に入り込んだような、立体的かつグラフィカル、そして複雑な構造の衣装を纏ったモデルたちがランウェイを闊歩する。他にも光る牛の頭や、暗黒卿ダース・ヴェイダーのバッグ、甲冑ヘッドピースなど、スターウォーズやアキラに出てくるようなスタイルが連続する。
一方で、テキスタイルは日本の伝統工芸を使ったものも。また、近未来的なハイテク素材にも力を入れ、デザイナー自身が世界一と誇る特殊な工程で生み出され、ものづくりへのこだわりも見せた。
さらに、バッグブランドならではの新提案も。“ウェアラブル”なバッグを多数展開し、着ることとバッグを背負うこと=物を持ち運ぶことを同一化した。ただ見た目や着心地にこだわるだけでなく、衣服に利便性を求める未来、私たちが映画やゲーム、アニメで見るようなコスチュームに我々が身を包む未来もそう遠くないのかもしれない、そんなアイデアを押し出したコレクションとなった。