ドルチェ&ガッバーナ(DOLCE&GABBANA)の2017年春夏コレクションが、2016年6月18日(土)、イタリア・ミラノで発表された。会場へ着き、中へ案内されるときにかけられる言葉、それは“パーティーへようこそ”。一体どんなショーが、演出がされるのか、期待で胸が膨らむ。
ステージでは、スムースジャズの生演奏がなされ、穏やかなムード。ネオンカラーのライトとは裏腹にゆったりとした時間が流れる。しかし曲調は一変。一気に体が動いてしまうような、アップテンポな曲に変わった。
ランウェイを闊歩するのは、煌びやかなスーツを身にまとったジェントルマン。音楽のリズムに合わせるように、誇らしげに足を進める。トロンボーンやトラペット、グランドピアノやアルトサックスなどのモチーフは、テキスタイルにも描かれ、まるでメロディが目で見えるよう。スニーカーやサンダルを履くルックも見られ、軽やかに上品に、そして情熱的にコレクションが披露されてゆく。
タキシード以外には、ボンバージャケットや、マキシレングスのカフタン、ゆったりとしたデイリーウェアなど、カジュアルな印象なものもちらほら。柄にはパイナップルも用いられ、トロピカルな気分や南国のムードをジャズィーな雰囲気に掛け合わせているかのようだ。
フィナーレは、一つの映画のエンドロールのように潔く、見るものの心に深く刻まれる幕切れ。それと同時に、皆が立ち上がり、本物の“パーティ”が開幕した。