バルマン(BALMAIN)の2017年春夏メンズコレクションが、フランス・パリで発表。モデルたちのインスタグラムに登場する、夕焼けに染まる果てしないビーチを着想源にワードローブを展開した。
平日や休日を問わず働いている日々の中でも、友人たちのSNSから発信される旅やスポーツ、楽しそうな光景を垣間見ることで、日常からエスケープできる。そんな小さな写真が映し出す、日光浴やサーフィン、スイミングをする姿が、オレンジやスカイブルーなどのカラーパレットに投影された。
全体を通して、スポーティかつマスキュリンな印象を維持。多種多様にわたる種族の特性を1つにまとめ上げて味わい深いコンビネーションを演出する。それぞれのアイテムに緊張感は少なく、カットは緩やかでリラックス感に溢れ、ポンチョやケープ、ボンバージャケット、着丈の長いセーターといったアウターに、ジョガーパンツやワイドパンツなどボリューミーなボトムスを合わせている。
ラストルックに登場した、全身オレンジのコーディネートは、そこまでモノトーンや深いブルーなどに染まっていたワードローブに射す太陽の光のよう。「この夕焼けがいつまでも終わらないように、そして朝になればさらに美しい朝日が見られますようにと願いをこめて。」とクリエイティブ・ディレクターのオリヴィエ・ルスタンが語るように、夜明けが来て、もう一度楽しい1日が始まると伝えようとしたのかもしれない。