MSGM(エムエスジーエム)が2017-18年秋冬コレクションを2017年1月16日(月)に発表した。
今季のMSGMはカラーブロックや直線的な模様が印象的だ。ブルゾンの胸元や背中にはモノトーンの市松模様が配されている。アーガイルチェックもその延長にあるのだろう。トラディショナルで”きちんと感”のあるこの柄が、キルティングのブルゾンやデニムパンツに合わせられ、カジュアルダウンしている。クラシカルなチェック柄も登場しており、マッシモ・ジョルジェッティの得意とするミックスマッチでそれらは調理されている。
直線的なテキスタイルは、ランウェイの中で少しずつニュアンスが変化する。先述したエッジの効いた市松模様から、チェックやストライプ、ワイドボーダーへ、そして最後に再び市松模様が現れる。その変遷を辿るように、用いられるカラーパレットが移り変わる。途中にはベージュやグレー、そして柔らかなイエローが登場する場面も見受けられた。
スタイリングはまさにハイブリッド。トレーニング用とも言えるハーフパンツにフライトジャケット、ジェンダーレスなラップコートにパーカーなど、斬新さを極めている。その中でも特にトラックスーツの合わせ方が一際目立っている。ラグジュアリーなファーガウンでさえコーディネートしているのだ。
おそらく、今シーズンの基軸となっているのはスポーティ。今までも何度か登場したテーマではあるが、今回はより一層色濃くなり、それを気にも留めず多彩なアイテムをぶつけたイメージである。そしていつもと変わらず、あるいはいつも以上に登場したブランドロゴが、今シーズンを通してのアクセントとなっている。