ボッテガ・ヴェネタ(BOTTEGA VENETA)は、2度目となるメンズ・ウィメンズ統合ショー2017-18年秋冬コレクションを2017年2月25日(土)イタリア・ミラノで発表した。
同じタイミングでデザインされたメンズ・ウィメンズのウェアは、互いに呼びかけるように共鳴し合い、洗練されたエレガンスに満ちている。
女性服は、特にシルエットを意識してクリエーションされた。象徴的なのは、パワーショルダー。パフスリーブ型やスクエアフォルム、ギャザーを寄せた立体仕立てものなど、様々なデザインが登場している。こういったプレシャスなショルダーラインは、ウエストラインを華奢に見せ、丸みのあるヒップを映し出し、女性らしいシルエットへと繋げる。
タイトフィットなニット、カラーブロックデザインのカシミヤコートは、ポップカラーで遊びを加えた。フレアドレスには、スパンコールやレザーの花模様、プリーツ&スモック技法で装飾性を加える。ただし、華美になならず控えめに。そっと胸元に、さりげなく袖口やウエストに、謙虚な心意気から生まれるデコレーションが存在している。
メンズウェアの軸となるのは、タキシード。美しいテイラー技術で整えられたそれらは、コーディネートによって新しい世界へと送り出される。ニットアウターやレザーコート、ポケット付きのラフなジャケットなどとのコンビネーションや、ラメ入りニットのマッチ、大きな蝶タイとの組み合わせ。クロップド丈または部分的にプリーツを施したパンツも、新境地での彩りを添えている。
一方、秋冬の代表格となるコートたちは、ラペルを2重にしたり、ポケットを斜めに配置したり、チェック模様をあしらったり……とアレンジが加えられ、オーセンティックを脱しフレッシュな表情になっている。