アカネ ウツノミヤ(AKANE UTSUNOMIYA)2018年春夏コレクションが発表された。今シーズンは、前回のリゾートコレクションに続く軽やかで開放的なスタイルを残しつつ、どこか“ハウスメイド(家政婦)”を感じさせる禁欲的要素を取り入れ、ユニークなスタイルを表現。
今季も引き続きギリシア人のアーティスト・KLAUSIEとコラボレーションし、鮮やかなプリントを取り入れた。アロハシャツやスリップドレスといったリゾートウェアに取り入れられた印象的なペイズリー柄は、幸運のシンボルとされる「馬蹄」「豚」「ラッキー7」などを散りばめた独特なデザイン。さらに、海の中でゆらゆらと動く「海藻」なども描き、リゾート感を演出した。カラフルな色使いも加わり開放的な世界観だ。また海藻は、トップスに刺繍されていたり、アクセサリーのモチーフになっていたりと、コレクションの所々に顔を出している。
そこにミックスされた“ハウスメイド”風のウェア。丸襟のブラウスやミニワンピース、まるでエプロンのようなデザインのシフォンワンピースがその一例として挙げられる。ルックでは、頭を三角巾風の被り物で覆っているのも印象的だ。
着こなしは、そんな2種類のウェアを得意のレイヤードスタイルで融合したもの。色鮮やかで軽やか、そして開放的な中にも、どこか禁欲的なスタイルに導いた。シャツにワンピースを、パンツの上からスカートを、スカートの上からもう1枚スカートを、ユニークな重ね着が見られる。ただし、軽やかで透け感のある素材のせいか、重たく見えないのがポイントだ。
また今季は、アカネ ウツノミヤの人気ウェアが再登場。2014年秋冬や2016年プレフォールシーズンに登場したボディ全体に無数のホールが開いたシリーズや、2017年春夏シーズンに展開された裾がイカ足のように細長くカッティングされているシリーズがリバイバルした。中でもイカ足のシリーズからは、新型として涼し気なノースリーブタイプのトップスが加わっており、今回のスタイルのアクセントになっている。