ソマルタ(SOMARTA)の2018年春夏コレクションが発表された。
色彩豊かなルックが目立つ今季のコレクションテーマは“ナチュラリア(naturalia)”。花々や鳥、ジャングルの植物といった自然を愛する都会の民族がイメージされている。
自然の美しさは、カラフルな幾何学模様によって表現されている。鱗状に凸凹の立体感が出されたサッカー生地に、ダイナミックな手描きデザインの柄をプリントしたテキスタイルは、緩やかなフレアシルエットが美しいロングドレスやスカートに。ピンク系の色彩は咲き誇る花々を想起させ、グリーンやブルー系の色彩は、ジャングルに流れる川や青々と茂る植物を思わせる。
一方で、自然の野性的なムードは、トライバル風のディテールによって表現された。様々な機械刺繍機を応用して作られたチュールレースは、フリンジ刺繍を施した立体的な形状が特徴的。オレンジやベージュといったカラーを組み合わせて幾何学模様を作り出している。
また、涼やかな穴あき刺繍レースが、スカートやブルゾン、ワンピースなど、様々なアイテムになって登場。植物の葉茎や木漏れ日など、自然界に見る有機的な模様がデザインされている。とりわけVネックの半袖ワンピースは、袖にシースルー素材が組み合わされ、ひときわ涼やかで女性的な雰囲気。
ソマルタが得意とするテクノロジーを活かした服作りは、縫い目を限りなく無くした無縫製ニットの"スキンシリーズ"にもあらわれている。ポリエステルとナイロン糸の編立時の組織表情の変化に着目して開発されたテキスタイルは、トライバル風の模様が目の錯覚のようにして浮かび上がる、未来的なテクスチャーが特徴的。身体に吸いつくように馴染む、まるで皮膚のような衣服の形が提案されている。