ディオール オム(DIOR HOMME)の2018年春コレクションが発表された。今季は、ダークなレイヴスタイルに、洗練された楽観主義を組み合わせることをテーマとしている。
カラーパレットはモノクロをベースに、セットアップのグリーンやブルゾンのウォッシュデニムブルーでアクセントを効かせ、コレクションをよりヘルシーなものに。ジップ付きのモックネックトップスに、サイドラインが入ったクロップドパンツやテーラードジャケットを合わせて、斬新で自由なスポーツスタイルを提案する。
セットアップの全面には、パンクロマンスのニュアンスをまとわせるグラフィックが。
2016 夏コレクションのホワイトローズパッチは“DIOROSES”の刺繍が施されたバッジとして生まれ変わり、シャツの胸元を飾る。スポーティな印象を受けるスタイリングの足元には、レッドとブラックの90年代風スニーカーやパテントレザー素材のプリント入りダービーシューズを組み合わせる。いつでも走り出せる、エネルギッシュなイメージを感じさせた。
アウトサイダーの反抗的なスローガンとしての「STANDING IN THE CROWD ONE NIGHT」「WE ALWAYS FELT WE WERE A LITTLE DIFFERENT」といった抽象的なフレーズがシャツやニットウェアに取り込まれ、目を引くデザインに。
今シーズン、ブラック カーペット コレクションはフォーマルの新たな領域へと足を踏み入れた。胸元や襟元にレザーシークインのアップリケやビューグルビーズ、Beeエンブロイダリーを紙吹雪のようにあしらった装飾的なジャケットスタイルには、テールコートとカマーバンドを合わせた。ムッシュが愛したスズランの花は、マットブラックの美しいブローチをはじめ、全面的な装飾として取り入れられた。