パリファッションウィークで発表された、レオナール(LEONARD)の2012-13年秋冬コレクション。2011年10月に、ヴェロニク・ルロワの後任として27歳の若さでマキシム・シモアンスがクリエイティブディレクターに就任。だが、4月5日に辞任が発表され、彼はわずか1シーズンでレオナールを去ることとなった。
コレクションには、ブランドのアイデンティティ、そして長い伝統と歴史に、ウルトラコンテンポラリーでポップロックなシモアンスの美学が融合された。レオナールのシグニチャーを継承したシルエットのドレスには、ペイズリーの柄、オーキッド、クリスタル刺繍が咲き誇った。黒のレザージャケットには桜の柄をエンボス加工。さらに日本画を思わせる花や鳥のプリントや、日本の漆でコーティングされたデニムなど、和の要素が随所に織り交ぜられている。
ウエストを強調するコンパクトなペプラムジャケットや、ミニドレスなど、シャープなラインが作り出す構築的なシルエットからはシモアンズのロックなエスプリが見てとれる。アートピースのようなメタルのバングルやベルトも、フレッシュでアバンギャルドなスタイルを演出。老舗メゾンの新な魅力を引き出したコレクションだ。