2012年3月24日(土)、ミントデザインズ(mint designs)が2012-13年秋冬コレクションを発表した。今季は「取り扱い注意」と「大切にしなければ壊れてしまう」というメッセージを込めた"FRAGILE"がテーマ。壊れやすい、陶磁器、白磁、ガラスの器などの重厚感のあるフォルムや、シルエットの安定感をデザインに落とし込んだ。
今回のショーの会場を新木場駅前倉庫に設定したのも、梱包され、出荷されるプロダクトと関連のある場所だから。柱にはCAUTIONテープが巻かれ、「壊れ物(=FRAGILE)」が収まる段ボール箱を積み上げた。
カラーは、清潔感の溢れる陶磁器やガラスをイメージしたホワイトやブルー、そして切子ガラスをイメージした赤やネイビーが使用された。模様も、陶器や切子ガラスをモチーフ。レースのように繊細でフェミニンな雰囲気の中、赤いCAUTIONテープのリボンがアクセントになっている。
丸みを帯びたシルエットや、張りのある質感の素材で、クラシカルな陶器のフォルムや重厚感をモダンでポップに作り上げている。グラスオーガンジーやジェルプリントを使ってガラスの器を表現したドレスは、透明感が美しい。
今回のショーについて、デザイナーの勝井と八木はインタビューにて、「今回はプロダクト(陶器やガラス)がテーマ。ミントデザインズの目指している、"プロダクトをデザインするように洋服をデザインする"を実現できた」とショー後に語った。