アミ アレクサンドル マテュッシ(ami alexandre mattiussi)の2018-19年秋冬メンズコレクションが2018年1月18日(木)にフランス・パリで発表された。
家からこっそり抜け出して。アミ アレクサンドル マテュッシが描いたのは、恋に落ちた若い男女の逃避行。黒のテーラリングのセットアップに白のインナー、ペアルックにも見えるコーディネートを身につけた男女が屋根の様なセッティングの下から天窓を潜り抜けて現れ、手を取り合って去っていく。そんな演出からショーは始まった。
特徴的だったのは、7.5分丈と表現すれば良いだろうか、絶妙にアンクルを目立たせるよう調整されたパンツ。露出されたアンクル部からは少し緩みを持たせて履かれたソックスが覗いている。
全体的に高めのネックライン。ハイネックのニットやスタンドカラーシャツが多く使われていた他、狭めのラウンドネックのアイテムにも細身のマフラーが襟を代替するように巻かれている。縦長なシルエットに見せることで、洗練された印象に。
前半はモノトーンやベージュのグラデーションといったベースカラーに、落ち着いたグリーンやイエローを合わせたものが中心だったカラーパレット。2人の恋の盛り上がりを示すかのように、後半になるにつれ暖かみのあるレッドがプラスされていく。
逃避行の終わりはテーマを強調するかのような、ブランドのハートモチーフロゴが印象的なルックで締められた。初めに出奔した屋根に戻り、睦まじく寄り添って立つ2人。幸福な未来を感じさせるフィナーレでショーは終幕した。