グッチ(GUCCI)の2018-19年秋冬メンズコレクションが、ミラノ・ファッション・ウィーク2日目の2018年2月21日(水)に発表された。今季もウィメンズとの合同ショーである。テーマは「サイボーグ」。
毎シーズンアミューズメントパークさながらの大胆な演出を見せてくれる、アレッサンドロ・ミケーレ率いるグッチ。今季のインビテーションはショー開始までの時を刻むカウントダウンタイマーだ。受け取った瞬間からショー開始直前までワクワクさせてくれるハッピーな演出とは裏腹に、会場で待ち受けていたのはちょっぴり怖い手術室のセット。ランウェイにはオペ台が設置され、ショー開始の合図は心拍を計る医療装置の音色だった。
そんなこだわりの演出の中幕を開けた、2018-19年秋冬メンズコレクション。基本となるのは“ちょいださ”なオーセンティックスタイルだ。
ウィメンズ同様にミケーレワールドを彩ってきたアニマルたちが姿が消しているからか、はたまたカラートーンが落ち着いているからか、一見地味な印象を受けるウェア。グレンチェックのコート、ストライプ柄のシャツ、センタープレスのパンツ、ミックスニット。男性なら誰もがクローゼットに1枚持っていそうな定番アイテムが、あせた色で染め上げられている。
しかし、それを組み合わせてコーディネートするとつっこみどころが満載。“インナーのニットが長すぎ”“ショーパンツの下からアンダーウェアが覗いている!?”“リュックの位置が高すぎ”“カーディガンから下のシャツ出ている”…と思わず声を大にして言いたい要素が溢れているのだ。
しまいには、ニットの上に少女漫画さながらのキラキラとした女の子がのせられているモデルや、バッグよりももっと大事にカメレオンを抱いているモデルも登場。テーマの「サイボーグ」を象徴するように不可思議な要素がウィメンズ同様に溢れている。