ヌメロ ヴェントゥーノ(N°21)の2018-19年秋冬コレクションが、ミラノ・ファッション・ウィーク2日目の2018年2月21日(水)に発表された。
今シーズンのヌメロ ヴェントゥーノは、アンバランスさを楽しんでいるように映る。コレクションを通して多く登場したセンシュアルなミニドレス。スパンコール刺繍やシースルー素材などを使って幾分フェミニンに仕上げられたドレスの上には、肩を大きくドロップさせたオーバーサイズのチェックシャツやカウチンニットをセット。オーガンザドレスの透け感を楽しむように、上からファーコートを羽織ったルックもある。
また、膝上20cm以上の短い丈感を利用した不均衡さも存在。スカートからすらりと長く伸びた脚は生足で、甲からつま先をヒールの低いミュールでくるりと包み込む。その様はなんとも艶っぽく、センシュアルな魅力を放っている。
コーディネートだけでなく、アイテムそのものの上で異なる要素を共存させたものもある。ツヤツヤと光るビニルスカートの裾にはレースを、肉厚ニットやレザージャケットは肩周りを覆うようにスパンコール刺繍が配されている。
シルエットとしてはアームラインに重量を持たせたものが多い。コートやジャケットの類は、袖めくりするかのようにアームラインをくしゅくしゅとさせている。カジュアルな印象のチェックシャツなどには、舞台衣装ばりに華やかなスパンコールフリンジが取り付けられた。
アンバランスな世界に花を添えるのは、ミリタリーのエッセンス。モデルの頭にのった背の高い帽子や笛付きネックレスは、門番兵士のよう。前身頃はビジュー付きパンツだが、後ろを振り返るとカーキ色に染まったミリタリーパンツというピースもあった。