ランバン(LANVIN)の2018-19年秋冬ウィメンズコレクションが、フランス・パリで発表された。アーティスティック・ディレクターのオリヴィエ・ラピドスによるセカンドショーとなる今回は、現代美術家のKrista Kimとコラボレーションしている。
プレキシガラスに色をのせて色彩の持つ力を引き出しているKrista Kimの作品。また、LEDからインスピレーションを得たモダンなピースも生み出している。そんな作品群から着想したランバンの新作ピースもまた、独自のカラーリングが印象的。
はじけるようなオレンジ、パキッとしたイエロー、強さのあるブルー。それらの力強い色彩をグラデーションさせて、光沢あるシルクサテンの上で発色させ、印象深いシーズンパレットを完成させた。
洋服そのものは、ロングラインのシルエットが多く、ベアドレスやスリムなパンツなどが揃っている。ブラックのロングコートにはレザーパッチを配して、まるで襟付きのようなトロンプルイユに。流れるように美しいラインを描くドレスは、背中をえぐるように大きく広げセンシュアルなピースに仕上げている。
ランバンのアイコンであるブランドロゴは袖口にプラス。またドレスのディテールとして、ロゴ入りのベルトが用いられていることもある。
スタイリングは、ドレスルックにあえて、ロゴ入りのシャークソールブーツでカジュアルダウンさせたり、カラフルなレザーグローブを差して遊び心を加えてみたり。相反するものの対峙を楽しむように自由な発想で行われている。