HYKE(ハイク)の2018年秋冬コレクションが、2018年3月23日(金)、東京・中目黒のHYKEプレスルームで披露された。昨シーズン同様にインスタレーション形式での発表である。
シーズンテーマを設けず、何かしらのスタイルや古着などをインスピレーションの源に新作コレクションを築き上げているHYKE。今シーズンは"ミリタリー クロージング(MILITARY CLOTHING)"をキーワードに、ダッフルコート、ピーコート、MA-1をはじめとするフライトジャケットを再構築したピースを展開していく。
たとえばハイネックのピーコートは、アームにボリューミーなボアをドッキング。ダッフルコートは、胸の下ほどまで大胆にカッティングし、新鮮なシルエットを生み出している。
N-2Bは、本来ならばフードに施されているはずのフェザーをフロントにたっぷりと配し、裾はボレロのように丸みのあるフォルムで。N-3Bはサイドに深いスリットを入れ、ハードな印象のフライトジャケットにフェミニティをプラスしている。MA-1はミリタリージャケットの裏地のような、鮮やかなオレンジで姿を現した。HYKEとしてはめずらしい、ビビッドな色彩が目を惹く。
また、2018年春夏コレクションに引き続き、ザ・ノース・フェイス(THE NORTH FACE)とのコラボレーションアイテムも登場。ザ・ノース・フェイスの代名詞とも言えるダウンジャケットは、ブラックを基調としたカラーリングでモードな魅力を纏った。コラボレーションの証として、胸元やバックスタイルにはザ・ノース・フェイスのアイコニックなロゴマークが、袖やポケットにはHYKEロゴが控えめにあしらわれている。
ダウンジャケットに落とし込まれるのは、ネックウォーマーを彷彿とさせる存在感のある首回りや、大きなストールを羽織っているかのようなフィルム、ウエストをベルトで絞ったエレガントなスタイルなど。高い機能性を備えた防寒服は、独自の解釈が加えられることによって、モダンなムードを放っていた。