ホワイトマウンテニアリング(White Mountaineering)の2019年春夏メンズコレクションが、2018年6月23日(土)にフランス・パリで発表された。
コンセプトは「Connecting the past and future」。つまり過去と未来を繋ぐ。特に、今回の過去は、90年代のアウトドア用品と衣類をさしている。今季は、これを現代の進化したファブリックやディテールによってモダンに昇華し、さらに近い未来への実用的ワードローブとして提唱するシーズンだ。
テクニカルな素材として、まず最初にあげたいのがゴアテックスだ。防水性、防風性、透湿性の超機能素材を、カラフルなマウンテンパーカーに採用。単色ではなく色をパネル化することで、スポーティなエッセンスも注入したようだ。また、ハーフパンツには夏の登山に備えられる、通気性抜群のメッシュ素材をレイヤードした。柄合わせの楽しみも味わえる、トラッドなチェック柄などもともに登場している。
さらに、トラッドなタータンチェックをはじめ、モザイク柄のようなカラフルなデジタル模様、カモ柄、ボーダーなどのテキスタイルを掛け合わせることで、機能の部分だけでなく、色柄もモダンにシフトすることで、さらにアウトドアの新境地へ誘った。
そして今季はコラボレーションが豊作。アディダス(adidas)のアウトドア・スポーツレーベル「アディダス テレックス(adidas TERREX)」と制作したスニーカー、そして引き続きダナー(Danner)とのコラボレーションブーツが足元を彩った。また、バッグはイーストパック(EASTPAK)とのコラボレーションによるもので、大きなボストンバッグから、バックパック、ボディバッグまでが制作されている。
小物も含めて、リフレクターのパイピングやグログランテープの細やかな配置など、機能的ディテールにデザイン性も兼ね備えるのはホワイトマウンテニアリングの得意とするところ。前シーズンに続いてカラビナも大胆に施され、機能的意味より装飾的意味を大きく含んだ。