ミュラー オブ ヨシオクボ(muller of yoshiokubo)の2019年春夏コレクションが発表された。テーマは"SCENT OF MAMOUNIA"。
舞台となるのは、モロッコ・マラケシュの雑踏の片隅に佇むホテル「La Mamounia」。モロッコの伝統的な中庭式住居"リヤド"を踏襲したこのラグジュアリーホテルは、混とんとした街の様子を忘れさせてくれる、オアシスのような存在だ。
その中庭「Majorelle」に生い茂る草木や花々、果実が交じり合った、ピュアでエレガントな香り=scentに想いを馳せながら、ホテル「La Mamounia」とその周辺に広がる情景を、パターンやカラーで表現していく。
たとえば、庭園ですくすくと育つ草木や花々は、複雑な花柄のテキスタイルへと姿を変え、キャミソールドレスやフロントボタンのスカートを彩っている。
ホテルで見かけた繊細な装飾を施した鏡は、リラクシングなパンツや裾にフリンジを配したドレスに散りばめた。
庭園で甘やかな香りを放つ熟した果実は、鮮烈な印象のレッドパンツで、マラケシュの乾いた空気から心身を解放してくれるプールは、鮮やかな水色のオールインワンで表現している。
2018年春夏コレクションで初登場し人気を博したスイムウェアは、迷路のように複雑に入り組んだ街の様子を映し出すかのようなチェック柄で展開される。