マックスマーラ(Max Mara)の2019年春夏ウィメンズコレクションが、2018年9月20日(木)イタリア・ミラノで発表された。テーマは、叙事詩、神話や伝説などの古典。特に、ギリシャ神話の海の女神「アンフィトリテ」にフォーカスを当て、彼女から着想した海のエッセンスをデザインに落とし込んだ。
ベースとなるのは、マックスマーラらしいエレガントでクラシックな佇まい。そこに、海の女神から得たヒントを装飾・素材などに新しいエッセンスとして投影させて、フレッシュなスタイルを作り出している。特に、スーツ・トレンチコートといった、現代のスタンダードワードローブをアレンジするのが主流だ。
トレンチコートは、アームや裾に立体的なフリルをあしらって、波打つように曲がりくねるエキゾチックな海の生物を描き出した。また、素材にワックス加工を施すことで、防水性の機能も持たせている。
スーツは、ボトムスをクロップド丈にしアクティブな印象に。Mロゴのボタン付きダブルジャケットも、フリル付きアームのテーラードも、上半身は肩を張り出したボックスシルエットに整えられ、オリーブや黄土色、深海のブルーなど、地中海のカラートーンでまとめ上げた。
楽し気にリデザインされたクラシックピースは、そのポップな雰囲気を引き継ぐように、自由な発想でコーディネートされる。ヒールまでフリルのついたパンプスと合わせたり、シースルーのグローブとミックスさせたり…と。
これらの装いと並んで登場したのが、マックスマーラ流アドベンチャースタイルだ。ハーフパンツに、足をプロテクトするためのレッグカバーをレイヤードさせた“新しい冒険者たち”は、いずれも大きなクロスボディバッグを背負い、頭にスカーフをきゅっと巻いて、民族的なムードを取り入れたアクティブな着こなしで登場している。